観た、『ダイ・アナザー・デイ』 | Joon's blog

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ダイ・アナザー・デイ』を観ました。

記事にする際に思うんですが、“OO7/○○~”のように、正式な邦題として“OO7”は付けるべきものなんでしょうか?

 

▲OO7あるある→タイトルに“DIE”をよく使いがち

北朝鮮に潜入したボンドは、非武装地帯にありながら大量の武器が持ち運ばれているというムーン大佐の基地に潜入する。正体を見破られたボンドはムーン大佐を仕留めたものの、父親であるムーン将軍に追い詰められた挙げ句に囚われの身となってしまう。

そして14か月後。イギリスと北朝鮮との人質交換が成立した事により、ボンドは解放される。北朝鮮側の人質は、かつてムーン大佐の右腕だったザオだ。

凶悪なテロリストでもあるザオを追い、ボンドはキューバへ飛ぶ。そこで知り合ったアメリカ国家安全保障局=NSAのジンクスも、ボンドと同じくザオを追っていた。二人はザオを逃がしてしまい、ジンクスもボンドを煙に巻いて去っていく。

そこで拾ったダイヤがグレーブス社のものである事を突き止め、社長のグスタフに近付くボンド。グスタフはダイヤの力を使った人工衛星イカルスで韓国への侵攻を目論み……といったお話。

 

OO7シリーズも今作でついに20作目。

さらに、ボンドを演じるピアース・ブロスナンさんが出演する最後の作品でもあります。心底より残念。

これは個人的な思い込みですが、OO7シリーズは今作で一旦ひと区切り。21作目とされる次作『カジノ・ロワイヤル』以降は新生シリーズ(リブートに近い)として解釈しています。

そして、俺ッチが好きなOO7とは旧シリーズを指します

 

ハード路線になった新生OO7はやけに好評で、そんな人たちは旧シリーズの荒唐無稽さがバカバカしいと感じるようです。

…おいおい&待て待て、元々OO7はファンタジー要素を含んだ軽妙洒脱なヒーロー映画なんだぞと。ボンドをジェイソン・ボーンやジャック・ライアンと同系列に見ている時点で間違ってますよ。

ボーンやライアンのような、リアル系作品のキャラが死ぬかと思わせるような状況から危機を脱し、それがよっぽどあり得ない方法だったとしたら、「それじゃジェームズ・ボンドだよ!」とツッコむ(もしくはガッカリする)人がいると思います。

そう例えられるくらいなんだから、OO7シリーズは多少ハチャメチャでも問題ないんです。むしろハード路線を期待するのが不粋じゃないかと思うんですがね。

今作はブロスナン版ボンド作品の中で最も派手な作風で、ロジャー・ムーアさんのボンドが好きな人であればずいぶん楽しめる内容だと思います。

 

今作でボンドが(主に)相手にする国は北朝鮮。

よりによって、色んな意味で厄介な国を敵に回しちゃったよね(笑)。

それもあってか、今作のボンドはこれまでにありそうでなかった一面が見られます。

▲この姿はブロスナンさんの要望によるものだったとか

14か月も拉致られていましたからね、ボンドがこんなにまで見苦しい姿になるのはシリーズ初です。変装ですらここまでやった事もないし。

▲この様子だと、自分で髪や髭の処理をしたのかな?

でも、やっぱりボンドはスマートな伊達男でなくっちゃね。

裸(に近い)女性が舞うシリーズ恒例のオープニングもあるにはあるけど、拷問を受けるボンドを背景にしているのがショッキングです。

 

40周年&20作という事で、今作は過去作(しかも19作品全て!)へのオマージュが随所に仕掛けられているそうです。

確かに、どこか既視感のあるシーンも多めでしたしね。まぁ、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』みたいなものですよ(笑)。

…けどね~、個人的にはOO7と言えばサメでしょ!と言いたい! いつの間にか危険生物との絡みがなくなってしまったからな…。

 

ボンドカーでのカーチェイスも、おそらくシリーズ最大&最長ではないでしょうか。

▲まるでCMのような氷上のカーチェイス。滑るような走りが美しい!

ボンドカー=アストンマーティンV12ヴァンキッシュの特殊装備も最多かも?

これに対し、ザオが乗る、アストンに負けないくらいに重装備のジャガーXKRも見せ場が盛りだくさん。

そういえば、敵側でボンドカーと対等なくらいに特殊装備満載の車が登場するのって、意外とありませんよね。

▲地味に誘爆が怖い

車重の半分がミサイルなんじゃないかと思うくらいの、まるで武器庫です(笑)。

氷上の対決後の、氷の宮殿内のチェイスも見応えたっぷりです。

 

ところで、ボンドがフェンシングの練習場に行くシーンにいる女性、

▲これだけの出演でラジー賞に結び付くものかねぇ?

エンドクレジットのキャストには名を連ねていませんが、間違いなく、世界的に有名なあの歌手ですよね? 主題歌のところには名前があるけど。

 

***********************

 

***********************

***********************

一時期、Blu-ray版の流通がストップし、プレミア価格が横行していましたが、ここにきて流通も再開し、価格も安定どころかずいぶん安くなって良かった良かった……と思いきや、発売するメーカーが20世紀フォックスからワーナーに移行したものの、映像特典は一切ないの?

ワーナーの商品説明ですらデタラメ情報ばかりなのって、どーなんよ?