引き続き『ランボー』ネタなんですがね。
『ランボー』、特に第1作目の真髄は前に観た際の感想にも綴っていますが、ラストにおけるランボーとトラウトマンのシーン。正確にはランボーの独白ですね。
ここはフツーに観ていても没入してしまいますが、それ以上に感情移入してしまうのは吹替版です。
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だからって俺ッチは↑のような店で、場をわきまえずにウダウダと思い入れ日記を書き連ねるような吹き替えマニアの眷族ではないので誤解のなきよう…。
それはさておき、本題。
そんな独白シーンを吹替版で観ると、スタローンさんの出演作の全てでなくとも、ランボーを演じるスタローンさんの吹き替えはささきいさおさん一択だよな!と思ってしまうわけです。泣きの部分でもらい泣きしちゃうもん…。
――って事で、件のシーンを採録してみました。ある意味、壮大にネタバレなので要注意です(笑)。
まぁまぁ正確に採録していたサイトが消えちゃったので…。同様のページはいくつかありましたが、その中でも当ブログのものが一番正確……のはずです。
なお、句読点や文章記号は俺ッチの主観によるもので、感じ方に個人差が生じますので悪しからず。
「ランボー!
ランボー、撃つんじゃない!
よく聞けランボー、もう逃げ道はない。武器を捨てろ。ヘリを呼んでブラッグ基地まで一緒に帰ろう。
(銃声)撃つんじゃない! (窓外に向かって)警部、撃つんじゃない!
(ランボーに向き直り)冷静に考えろ、建物は包囲されている。逃げ道はない。200丁のM16がお前を狙っているんだ。お前は自分からこの戦争を引き起こし、大きな被害を与えた。
もういい、この任務は終わりだランボー、任務は終わったのだ!
外を見てみろ、外を見ろ! 今やめないとおまえは殺される。殺されたいのか?
もう終わったんだジョン、おしまいだ!」
「何も終わっちゃいません、何も! 俺にとってあの戦争は今でも続いてる!
あなたに無理やり連れて行かれ、勝つために必死で戦った、だが結局は勝てなかった! そしてやっと帰国したら、空港ではデモ隊が俺を待ち受け、罵り声を浴びせてきた。赤ん坊殺しだ、大量殺人者だってね。
あいつらにそう言う資格があるのか? 誰一人、戦争が何かも知らないで、俺を責める資格があんのか?」
「誰にも辛い時代だった、もう過去の事だ」
「あなたにはな! 俺はずっと世間では厄介者だ。戦場には仁義があった、お互い助け合って生きてきた。だが、ここでは違う」
「精鋭部隊最後の一人が、恥さらしな真似をするな」
「戦場ではヘリを飛ばし、戦車を走らせ、100万ドルの武器を任された! それがここでは駐車係の仕事すらないんだ!
(へたり込んで)惨めすぎる…。こんな、こんな事って…! みんな、どこへ行った……畜生、どこへ…。
空軍にも友達が大勢いた。そう、大勢戦友がいた。戦場には頼れる仲間が、親友がいた。ここには誰もいない…。
ダンフォースを覚えてますか? 賭け事の好きな奴で、妙にウマが合ってよく話をしたんです。帰ったら一緒にラスベガスに行こう、そん時は奴の車でって約束をしたんです。真っ赤な58年型のスポーツカーが奴の自慢だった。二人でビンビンにぶっ飛ばそうって…。
…あの日、町を歩いてたら声を掛けられた。靴磨きの箱を持ったガキで、“靴磨きオーケー?”って言うんです、“お願い”って。俺は断ったけど、ダンフォースはつい“イエス”って言っちまった。そして俺はビールを買いに行った。
その間に悲劇が起きた。靴磨きの箱には……爆弾が仕掛けられて、そいつは爆発音と悲鳴が一緒になって、バラバラになった身体が俺にへばり付いた! 俺は必死でそいつを引っぺがそうとしたんだ!
それから、慌ててバラバラになった手足を拾い集め、奴の身体にくっつけようとしたけど、内臓がはみ出して…。奴は泣きながら言った、“家に帰りたい、家に帰りたいよ、家に帰ってあの車を運転したいよ”って…! 俺はその周りを這いずり回って奴の千切れた足を探した……でも見つからなかった!
…その時の光景が頭に焼き付いて、7年経った今も毎晩夢に見る。目が覚めると自分がどこにいるのか、誰かも分からなくなる。そんな事が丸一日、一週間も続く……追い払えないんだ。
(歩み寄ってくるトラウトマンにすがり付き)…助けて下さい大佐、俺はどうすればいいんですか……教えて下さい…」