観た、『ランボー』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ランボー』を観ました。

 

ベトナムからの帰還兵であるランボーは、周囲を山に囲まれた小さな町に辿り着く。

そこで顔を合わせたティーゼル保安官は、薄汚いランボーの身なりや挙動を不審に思い、署まで連行する。

頑なに口を閉ざすランボーに業を煮やす保安官たちによる虐待は徐々にエスカレート。その中でベトナムでの記憶が蘇ったランボーは保安官たちに反撃を開始、署からの脱走を図り、山に籠る。

この事態に怒り心頭のティーゼルは追跡隊を組んでまでランボーを追うが、返り討ちに遭ってしまう。

命拾いをしてもなお怒りが収まらず、追跡隊を増員してまでも執拗にランボーを狙う事を止めないティーゼル。そこに現れた陸軍のトラウトマン大佐はティーゼルに告げる。ランボーを助けるためではなく、ティーゼルら追跡隊を守りに来たのだと……といったお話。

 

“ランボー”を冠する映画を見た事のない人でも、ランボーがどういう人なのかは、ある程度は周知されていると思います。まぁ、“筋肉ムキムキでデカい銃をブッ放す死なない人”ってところでしょうね。

未見の人は、むしろそんな先入観を以て、この第1作目を最後まで観てみて欲しいですね。思ってたのと違う感に襲われますが、ガッカリする事はないんじゃないかな。

違うそうじゃないと思う人は、2作目以降を観てウサを晴らして下さい(笑)。

 

ランボーって無敵のイメージがあるけど、負傷する回数は割と多めです。

崖から落下した歳に腕を負傷し、ドクドクと流れ出る血(どうやって撮ってるんだろう?)を止めるために傷口を縫ったりと、かなり深い傷を負ってるんですよね。以降のシリーズでも怪我を手当てするシーンはキチンと(?)描かれているので、しっかり見ている人からすれば、そこまで無敵の超人でもない事は分かっていると思います。

…ただ、そんな深めの傷を、後のシーンで忘れがちなのがいけないのかな…(笑)。

 

ランボーの本領を発揮させてしまう、本作における敵役であるティーゼル保安官の執拗さもいいですね。

自分の王国に足を踏み入れたランボーが気に入らないという、実に排他的な理由からああいった事件に発展していくわけですが、決して殺そうとしないのが意外です。

血気にはやる部下たちはランボーを見つけ次第殺そうとしますが、ティーゼルは冷静にこれを制止する。

そこで仮にランボーを生け捕りにできたとして、仲間の仇を取るだけでなく、穏便に済ませるはずがないであろう事は容易に想像できますよね。

相手=ランボーをただ葬り去るのではなく、あくまで自分にひれ伏させて自分の勝利を実感し、やはり自分が王であると誇張したい欲があるのかもしれませんね。

 

本作の真髄はラストの、ランボーとトラウトマンのシーンにあります。

そこでランボーの行動原理が明らかになりますが、要は孤独が原因です。

ランボーもベトナムにいた頃には友人も多かったようですが、その(おそらく)最後の一人もいなくなり、孤独が身に沁みついているせいで人付き合いが下手になってしまっているんです。

そこから追い打ちを掛けるようなエンディング曲、『It's a long road』が沁みる…。

 

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…あらっ、俺ッチが買ったBlu-ray版は3作品が収録された物だったんですが、今はアップデート商品の↑しか売ってないんですね。

画質はイマイチなので、↑に買い直したいんだけどな~…。