観た、『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー』 | Joon's blog

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『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー』を観ました。

 

地球に落下した二つの隕石のうち、一つの隕石が何者かに奪われた。

奪ったのは、滅んだはずの宇宙虐滅軍団ウォースターだと知った天装戦隊ゴセイジャーは、もう一つの隕石が保管されている博物館に向かう。しかし、そこにあったのは偽物だった。

本物の隕石とすり替えたラシルと知り合ったゴセイジャーのアラタは、彼女の星で起きた悲劇を、その原因となった二つの隕石の正体を知る。てウォースターの生き残りであるギョーテンオーは隕石を本来の姿に替え、ラグナロク=最終戦争を引き起こそうと目論んでいた。

ラグナロクを阻止しようとしていたラシルの想いを受け、そして地球を護るため、ゴセイジャーはギョーテンオーに立ち向かう……といったお話。

 

今や数多のスーパー戦隊が存在し、変身前を演じる俳優がイケメンだのカワイイだの言われていますが、個人的に美男美女しかいないと感じているのがこのゴセイジャーなんですよ。

昨今の変身ヒーローは総じて顔面偏差値が高いと言われても、あくまで偏差or平均の話ですから、それを下回っている人は確実にいます。初めはルックスに難アリと思われる人でも、役や芝居のおかげで徐々にカッコ良く見えてくるケースもありますがね(これは昭和スパ戦に多く見られる現象)。

僅かながらにそんな役柄補正もありますが、ゴセイジャーに関しては全員がカッコ良い&可愛い。いい歳になってくると男性キャストがカッコ良いというか、息子のように可愛いくさえ見えてきます(笑)。余談ながら仮面ライダー部の面々も同様。

そんな感じで贔屓目に見ていたものだから、『~ゴセイジャー』という作品が終わっても、レギュラーの5人は伸びて欲しいな~と思っていたんですよね。

それ故……さとう里香さんの引退はエンタメ界において、割と大きな損失だと感じているんだ…!

 

そんな美男美女で固められたゴセイジャーの劇場版、ゲストキャラのラシルとして出演するのが磯山さやかさんってんだから、これはもはや俺ッチを喜ばすためだけに作られた作品なんだと思い込んでいます(笑)。

露出が少ない衣装も可愛いですが、衣装の青紫がゴセイワンダーの色に合わせてある(もしくは限りなく近い)のもいい演出ですね。

…ただ、ラストまで観終えてひと言だけ……カレシおるんかいっ!

 

通常、スパ戦映画は娯楽に徹するせいか、テレビ版の設定を事細かに拾う事はありません。

テレビ版=本編の『~ゴセイジャー』は、敵の組織であるウォースターを滅ぼした後、次に登場する組織(?)幽魔獣との戦いにシフトし、本作が公開される頃のテレビ版でもこいつらと戦っている真っ最中でしたが、本編の設定を使っているのが珍しく、かつ新鮮です。

つまり、テレビ版の一編に加えても差し支えのない内容という事です。

“ウォースターに生き残りがいた”という一言だけで片付けていいものを、わざわざ幽魔獣の幹部(膜インと筋グゴン)を出すというこだわりが嬉しいですね。テレビ版をしっかり見ている人(orメンドくせー大人)へのサービスというか。

正確にはウォースター→幽魔獣に転職(?)を続けたブレドランへのこだわりかな? この時点で、まだまだしぶとく生き残るキャラにしようという目算があったようにも思えますね。

 

“ラグナロク”なんて単語が出てきて、「あちゃ~…」と思った大きなお友達も多かった事でしょう。意味や由来なんか度外視、言葉の響きの良さで名付けたとしか思えない安易なネーミングは過去作にも多々ありましたからね。

ただ、今作の場合はあの“ラグナロク”、つまり最終戦争に酷似する意味として使われますが、我々が知っているラグナロクとは遥か昔に宇宙のどこかで起きていたものを地球人が模したんだろうという解釈で落としています。

この手の作品は、このくらいに荒唐無稽至上主義でいいんです!

 

スパ戦の夏映画では稀ですが、テレビ版とは別に、わざわざ劇場版の主題歌を使っているのはチト豪華ですね。

この『星を護る者』という歌、個人的には好きですが、本編のオープニングやエンディング曲として使うには今一つ相応しくないかな? なので、映画で使われて大正解です。

 

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↑のBlu-ray版は2枚組ながら、映像特典が満載のボーナスディスクはDVD=SD画質です…。

この当時=2010年頃ならまだしも、近年でも本編ディスク=Blu-ray&特典ディスク=DVDという売り方をする東映ビデオのふざけた采配には頭に来ますね。