『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』を観ました。
いつの間にか侍戦隊シンケンジャーの6人は江戸時代に来ていた。そこに現れた源太の父の仇、銀志郎との一騎打ちが始まると思いきや、今度は西部の開拓地で寿司の握り勝負。
その後も学園や宇宙船内等々、舞台は転々と変わる中、この妙な状況に違和感を覚えるシンケンジャーたちだったが……といったお話。
スーパー戦隊シリーズはテレビシリーズ本編に加え、夏の劇場版やVSシリーズが定番化しています。
『侍戦隊シンケンジャー』でもこれらは作られているものの、夏の劇場版に関してはテレビシリーズ1話分にも満たない20分という短編だったのを不憫に思ったのか(?)、VSシリーズに次ぐ作品として、唐突にVシネマとして製作されたのが本作です。
先輩役として次年度のVSシリーズにも登場しますが、こちらはあくまでゲスト扱い。なので、シンケンジャーが主役の作品は本作を以て、“まずはここまで”という事です。
ラストの、お別れのメッセージはちょっとジーンと来たなぁ。
“帰ってきた”とか銘打っていますが、やってる事はお遊び要素満載の余興です(笑)。…いや、“お遊び”というより“おふざけ”かな?
『~シンケンジャー』という作品はスパ戦史上においてもシリアス要素が濃厚だったので、ギャグ(コメディ)回もあるにはあったけど、従来のそれらに比べ、そこまでハジケられなかった印象です。
本作は、そんな本編のお堅い作風の反動として作られたような感じで、ひと昔前のスパ戦お得意(?)の七変化回をレギュラー全員でやったような感じのお話です。
当時、小学生だったちびっ子と一緒に観ましたが、テレビ版よりも面白がっていました。やっぱ、子供が見たいスパ戦とはこういう感じなんだろうなぁと実感したものです。まぁ、前年度の作品が『炎神戦隊ゴーオンジャー』だったんだから、なおさらにね(笑)。
時代劇や学園ドラマ、刑事ドラマやアイドルライブ等々、テレビ版では絶対にやらないような寸劇の連続で、ファンサービスに徹した内容です。メンドくせーファンは大否定しそうですが(笑)。
まぁ、シチュエーションとしてはあり得ないけど、そんなシーンであってもキャラ自身はブレていないのは脚本(=小林靖子さん)の妙ですね。
まぁ、キャラというより、キャラを演じた俳優を贔屓目に見れる人であれば、番外編としては十分に楽しめると思います。
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Blu-ray版は、夏の劇場版と『~シンケンジャーVSゴーオンジャー』の計3編を収録で、ちょっとだけお買い得です。