『超獣機神ダンクーガ 白熱の終章』を観ました。
月軌道上に現れた巨大な物体。
ドイル長官、そして副長官となった葉月博士の号令の下、今はそれぞれの道を歩んでいた獣戦機隊の4人が再集結。ダンクーガで巨大な物体の調査に向かう。
物体の正体は植物を生命の根源とする惑星だった。ロボット軍団を以て地球への着生を目論む、ディオレを女王とする惑星ディラドの生き残りたち。その中には、かつて獣戦機隊に、沙羅に敗れたシャピロの姿があり……といったお話。
『超獣機神ダンクーガ』の続々編です。ちなみに続編は『~ GOD BLESS DANCOUGA』。
――と、便宜的に“続編”という言葉を使いましたが、俺ッチの中では『~ダンクーガ』本編(=全39話)は、続編が作れない終わり方だと解釈しています。
なので、『~GOD BLESS~』や本作は、あくまで続編風の番外編と割り切っています。我ながらメンドくせーヤツだな(笑)。
もしくは、商業主義と同義語の“マルチバース”のひと言で片付けときましょ…。
全4話を観終えてのひと言としては……まぁ作らなくても良かったよねと(笑)。
だって、色んな面において本編との違和感がハンパじゃないんですもん。
真っ先に感じるのが作画面で、OVA作品という事で作画自体は1989年相応な感じですが、本編と似てなさすぎです。『~ダンクーガ』は作画レベルの低さをよく指摘されがちですが(笑)、小綺麗になっても似ていないよりは、作画レベルの低い方が好き(というかマシ)です。
特に80年代中~後半のアニメって回によって作画のバラつきが多いと言われますが、キャラを似せる事より、我を出したがる原画マンの悪癖のせいなんですよね。作画がバラつくなら、低いレベルに合わせて作画に統一感を与える方が良いと思うんですよ。
キャラそのものに関しても、アンタってそんな人だったのかい?という描写も多々あり。
雅人や亮はいいけど、ファッションデザイナーの沙羅とかカーレーサーの忍とか、もうオイオイって感じ。殊に忍に関しては、昔から空を飛ぶのが好きだったんだとか言ってたでしょ。獣戦機隊を辞めて、民間人は気軽に飛行機に乗れないのも分かるけど、空を好きになるきっかけになったハングライダーでもまたやればいいでしょうに。
本編が終わり、そこから他の仕事も多々こなしていたであろう声優の芝居も、久々に演じたところであの頃の雰囲気は再現できていませんよね。これはキャラ同様、歳を取っているせいでもあるんでしょうが。
『~ダンクーガ』本編の放映当時のアニメ誌を読む限り、獣戦機隊の中では雅人の人気が一番高く(次点は亮だったかな?)、当時の俺ッチから見ればお姉さん方がずいぶん熱を上げていた覚えがあります。
本編が終わってもなお『~ダンクーガ』を追いかけているような=根強いファンのお姉さん方が本作を観て何を思ったか、これを現代に変換すれば、まぁ大炎上案件ですよね(笑)。
俺ッチは今回が初見だったんですが、かなり衝撃でした。雅人どころか、ランドライガーですらそんな目に遭わせちゃうのかよと。
雅人の代わりにシャピロの出番や見せ場が増えていますが、ある意味、本作はシャピロを成仏させるために作られたお話なのかなぁと。
…が、あれじゃ絶対に成仏できませんよね(笑)。
つーか沙羅よ、アンタもアンタだよ。あの状態から、どうやってシャピロの真意が読み取れたんだよ。
敵=ディラドの設定について、ムダにこだわっているのも何だかなぁって感じ。ルーナあたりが実は生きていたとかでいいじゃん(笑)。
この手の続編でポッと出の敵役を克明に描くくらいなら、レギュラーメンバーを掘り下げる時間に費やした方が良いのに。
当時、藤原理恵さんに釣られて『セーラー服通り』を観てた俺ッチとしては、ディラドの出自についてウダウダ語る時間があるなら、ローラが出てきてた方がよっぽど嬉しいよ。…あ、『ハーモニーラヴ』はもう結構です(笑)。『ディアダンサー』は永遠に聞くけど。
…って事で、余興どころかファンサービスにも満たない作品でした。
当時の反応を知りたいものですが、そんな感じだったんじゃないかなぁ、やっぱ。
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まぁ、気になる人はこれら以外の方法で観てみて下さい。まぁ、値段的に↑の海外版一択ですが…。
だからって、『スーパーロボット大戦』で妙な知識を身に着けないように(笑)!