タミヤのラッカー塗料が… | Joon's blog

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プラモを本格的に塗装する方々の多くがまだまだ使っているであろう、ラッカー塗料についての話題です。

 

クレオス、ガイアノーツ、フィニッシャーズと、ラッカー塗料は各メーカーから発売されており、数年前よりタミヤがラッカー塗料をリリースし始めました。

以前に買ったやつもロクに使い切っていない(どころか、使っていないものも…)くせに、新し物好きの俺ッチですから、とりあえず的に買うわけです。

同じラッカー塗料とは言え、各社それぞれに個性があるものですが、タミヤ製に関してはチト引っ掛かるものがありまして…。

 

プラカラーの老舗であるクレオスを基準に考えると、ガイアノーツはやや薄め、フィニッシャーズは濃厚ですが、タミヤのそれはガイアより薄い、薄すぎます。

エアブラシで吹くためには溶剤を混ぜて薄めますが、他の3社と同じような感覚で溶剤を入れるとシャバシャバになりすぎるんですよ。

 

元々プラカラーは、各色の素となる顔料と溶剤が混入されていますが、この比率が問題なんですよね。

例として、『LP-18 ダルレッド』を挙げてみます。

上の矢印=総量に対し、顔料は半分以上あります。顔料:溶剤=6:4くらいでしょうか?

次に、『LP-51 ピュア―オレンジ』。

顔料がやや少なくなっていますね。顔料:溶剤=4:6くらい。

そして『LP-2 ホワイト』。

…何だコレ。

9割が溶剤って、どーゆー事さ?

 

実際に使ってみたのは『LP-39 レーシングホワイト』で、これがま~薄くて薄くて、よく見りゃ8割が溶剤じゃんかよ?と思ったんですが、もっと薄いのがあったとは。

よりによって、隠蔽力が弱い代表格と言われる(純)白でこれってどうなんだろう? まだ使ってないうちから、何の用途に使えばいいんだコレ。

他のメーカーでも、色によって濃いor薄いといった違いはありますが、ここまで薄いのってないんじゃないかなぁ。

 

ありがたい事に(?)、タミヤのラッカー塗料の瓶に貼るラベルは丸々一周はしていないため中身の確認ができますが、今回紹介したこれらは個体差→ハズレ品ではなく、お店等で同一商品を見比べても大差はありませんでした。

 

特にエアブラシの初心者向けに、“塗料と溶剤は〇:〇の比率で希釈しましょう”といった文言を見掛けますが、色やメーカーによって塗料側の濃度が違うという事実を知ってしまうと、大して参考になりませんよね。

わざわざスケール等で重量を測っている人もいるようですが、正~直、何の意味も感じません。調色ならアリかもですが。

 

それだけ薄いという事で、最初からエアブラシ用、もしくは筆塗り用に適した濃度になっているのかもしれませんね。

何にせよ、“タミヤのラッカーは薄い”という先入観を以て、最初から溶剤を多めに注ぐのは止めた方が良さそうです。

俺ッチの場合は偶然だったんでしょうが、キチンとした比率で割れれば、光沢に関してはキレイでしたよ。