観た、『燃えよドラゴン』〜その2〜 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

再度、『燃えよドラゴン』を観ました。

 

前に観た時の感想はコチラ

 

初めて観る際には、ただただブルース・リーさんに圧倒、もしくは酔いしれる作品だと思いますが、何度か観ていると、そこ以外にも目が行くようになるので、今回はそっちについて綴ろうと思います。

 

リーさん演じるリー(笑)の体術にばかり注目した上で過大評価→ワンマン作品に捉えがちですが、ローパーやウィリアムズのみならず、オハラやボロの格闘術も相当なものなんですよね。

特に忘れられがちなのは大ボスであるハン(を演じるシー・キエンさん)で、あのリーさんとサシで勝負するというだけでも、それなり以上の実力があるという意味において、こちらはずいぶん過小評価されているような気がします。

リーとハンが闘う鏡の間でのシーンは有名ですが、改めて見ると、各人の姿が二重三重に映る画は幻想的にすら見えます。

映り込みを気にして撮りづらいせいか、これを拝借した作品ってなかなかありませんよね。

 

リーを始めとする、世界各国の格闘家たちはハンの催す武術大会に招待されますが、この大会とやらの規模や目的がよく分かりません(笑)。

ハンに名指された者たちが勝負をするという、大会と呼ぶには程遠い大会なんですよね。何を以てして終了となるのかがサッパリ分からないイベントなのです。

 

ハンの手下は格闘術に長けている人ばかりと思いきや、そうでない人もチラホラ存在しているようで、無線室に勤めている人はその代表格。

何しろ、ヘビが部屋に現れたからってパニックを起こすのは分かるけど、ドアから出るのではなく、窓ガラスをブチ破ってまで早々に逃げ出したいのかよと(笑)。

そんな大人げない逃げ方をすると予測している、リーの先読み能力もさすがですね。

 

クライマックス、メイ・リンが捕らえられていた男たちを開放し、ハンの手下たちと大乱戦が開始されます。

…あれ、捕まっていたのはジイさんばかりじゃなかったっけ? しかも、そんなに多かったの?という疑問も湧きますが、ハンの招待を受けてやって来た格闘家の多くは、仲間になるか捕らえられるか殺されるかして、どのみち島から出られなかったんでしょうね。特に語られていないけど。

エンディングでは大乱戦も終え、総じてハンの手下たちはコテンパンにされた様子が描かれますが、ハンの秘書であるタニアまでもがやられている(殺されてはいないでしょうが)のは、チト寒々しいものがありますね。

 

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