NHKで好きな番組の一つだった『ドキュメント20min.』が始まりました。
正確には、復活したという方が正しいですね。約10年ぶりだとか。
内容はタイトルそのまんまで、尺は20分のドキュメント映像。
固定したテーマもないのに何がいいのか?と聞かれれば、あくまで客観に徹している点にあると感じています。
今回、新番組として復活した第1回を観ましたが、その作風は以前と変わらずで安心しました。
ドキュメント映像とは報道の一部であり、報道とは事実を客観的に伝えるものであるべきだと俺ッチは考えます。
昨今のドキュメント番組(かつ作品)って、どうも主観が多めでドラマチックに見せたがる傾向が強めに思うんですよ。辛い境遇に陥った人をフィーチャーしたら、見た人全てが泣かなきゃいけない空気に持って行きたがるような。
その点、この番組にはそんな嫌らしさはほぼなく、あくまで客観的に人間を見つめます。
新たに始まった#1でも、数組の人間にちょっとしたインタビューを交えつつ淡々と映していますが、ただそれだけです。
見る人によっては、そんな人々を褒めたり貶したりと様々な感情を抱くでしょうが、番組として一つの感情に方向付けるような真似はしない。まさに報道の手本です。
“記者”の端くれとも呼べない“ライター”による主観たっぷりの偏向・扇動記事なんか日常茶飯の上、いかに閲覧数を伸ばせるかどうかを最重視するようなアンフェアなネットニュースにウンザリしている人は、せめて暇つぶし程度に見てみるのもいいかもしれません。
重すぎもせず軽すぎもしない、20分という尺も丁度いいですしね。