『スピード』を観ました。
300万ドルと引き換えに高層ビルのエレベーターを爆破しようとする事件が発生。ロス市警のジャックとハリーはエレベーターの人々を救出し、犯人を追い詰めるも、あと一歩のところで逃げられてしまう。
計画を阻止された犯人=ハワードは次の手を画策、時速80Kmを超えた時点で起動し、80Km以下に減速した途端に爆発するという爆弾を路線バスに仕掛けたというのだ。
この路線バスに乗り込んだジャックは、運転手の代わりにハンドルを握るアニー、そして大勢の乗客を乗せながら決死の走行を続け……といったお話。
90年代のアクション映画を挙げる際には、本作は絶対に欠かせない作品です。
今でこそキアヌ・リーブスさんは確実に大スターですが、当時はそれほどの知名度はなく、共演もデニス・ホッパーさんくらいで、「ヒロインはサンドラ・ブロック? 監督はヤン・デ・ボン? 誰それ?」といった感じでヒット要素が見えない感じでしたが、公開後に口コミで盛り上がってきた作品だった覚えがあります。
俺ッチが観に行ったのも、公開してからずいぶん経ってからでしたし。
タイトル通り、主人公たちが常に高速移動しているのが本作の特徴です。スピード=疾走感が漂っているだけでテンションが上がります。
その主な舞台(?)である路線バス、我々が生活する中で利用するバスを思い浮かべると、あんな巨体が時速80Kmで街中を走るんだから、それだけでゾッとしますね。
最近では時速何Kmで走る車がどこそこに突っ込んだというニュースが増え、その時の映像や被害状況を見知りして慄然する事もしばしあります。
そのせいか、久々に観る本作にはそんな恐怖に近い感情も湧いてきました。自分が普通に走っている道路で、もしあんな巨大な重量物が唐突に、高速で迫ってきたら…!
車を運転する人であれば、ちょっとしたパニック映画とも捉えられそうです。
かなり久々の再見でしたが、もう30年近く前=1994年の作品だけあって出演者が若いのは当たり前ですが、キアヌ・リーブスさん以上にサンドラ・ブロックさんが若いだけでなく、可愛い!
本作で一気にハネたサンドラさん、当時やその後のインタビューを読むと、ずいぶん江戸っ子気質な姐さんキャラなのがアニーにマッチしています。人間が死んだ(ように見えた)時や助かった時のリアクションは、当時ではあまり見ない生々しい芝居だったのも評価が上がった要因だったのかもしれませんね。
路線バスに仕掛けられた爆弾が、乗客を乗せたまま爆弾が起動してしまい、その瞬間から乗客が人質となります(バスジャックとはちょっと違う感じ)。
単に同じバスに乗り合わせただけで何の接点もない乗客が、この危機的な状況を共にする事で、徐々に連帯感が生まれてくるのは『ユナイテッド93』を連想しますね。まぁ、あちらはセミフィクション作品なので完全なフィクションである本作とは重みが違いますが…。
本作の売りの一つでもある、未完成のハイウェイをバスがジャンプも見どころですね。
まぁ、色々な仕掛け(笑)をしつつも実際に飛んでもらったんでしょうが、奇跡に近い芸当ですね。
あれほどの図体の車をジャンプさせられる運転手は、『トラック野郎』の星桃次郎さんの他に思い出せない…(笑)。
劇伴=音楽は、映画の中のアクションを盛り上げる引き立て役ですが、本作のそれはテンションを挙げさせる曲ばかり。
当時、サントラは絶対に欲しい!とCD屋さんに走った若かりし俺ッチですが、
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サントラと思って↑を買ったんですが、劇中で流れる歌しか入っていなくて呆然とした思い出が…。
だって、CDとして並んでいればサントラだと思うじゃない…。
後日、真のサントラである輸入盤の
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↑を買いました。
本作を観た人なら、必ず頭に残るであろう『Rush Hour』も収録されているぜ!
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↑コレね。
仰天映像を垂れ流すバラエティ番組の、自動車系でよく聞くでしょ?
確か低予算の作品と謳っていた気がしますが……どこがですか(笑)?
何でもかんでもブッ壊す画は“これぞ娯楽!”って感じで、観ている我々からすれば痛快でしかないんですけどね。
とりあえず事件は全て解決してハッピーエンドで終わりますが……この事件の後の保険会社はスゲー忙しいだろうなぁ…。
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Blu-ray版の映像特典はそこそこ。
ちなみに、こんなチラシが封入されていました。
こういう説明書、各作品に入れて欲しいよなぁ。
思い通りに操作できない製品とか、けっこうありますからねぇ。