観た、『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』 | Joon's blog

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『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』を観ました。

 

1957年。KGBに捕らえられたジョーンズとマックは、ネバダ州のアメリカ軍基地に連行され、スパルコの脅迫により倉庫内にある、とある箱探しを手伝わされる。ロズウェルで発見されたというその箱の中には、磁気を帯びたミイラが収まっていた。

僅かな隙を突いたジョーンズだったが、マックの裏切りに遭いながらも、どうにか基地を脱出する。

大学に戻れたものの、FBIの圧力により退職を迫られたジョーンズはアメリカを後にする。

その道中で知り合ったマットという青年は、何者かに捕まった母を助けて欲しいとジョーンズに懇願する。マットと共にペルーへ向かったジョーンズ。しかし、そこにもスパルコが現れ、マットの母でありジョーンズとは旧知の仲であるマリオンが人質に取られていた。

KGBが全能のパワーを秘めているというクリスタル・スカルの探索に協力させられるジョーンズは……といったお話。

 

インディ・ジョーンズシリーズ、約20年の時を経ての続編です。

その間、ハリソン・フォードさんは『インディ~』4作目について質問されるたびに、“なかなかいい脚本が上がってこなくてね”とお茶を濁していました。

そんだけ勿体ぶっておいたんだから、太鼓判を押しても大丈夫な作品だと我々は信じたわけです。

そして、いざフタを開けてみると……これがハリソンさんの満足する脚本?と(笑)。

 

敵の攻撃をかいくぐりながらアイテムを探索し、それを遺跡にセットして入口を開き、先へ先へと進む……といった展開は、今の時代に初めて見る人は、何となくゲームっぽいと感じたりするかな?とも思うんです。インディは出ずっぱりで登場=ほぼ一人称でお話が進行するあたり、ゲームのプレイヤーにも見えるんですよね。

画的にも、ゲームの画面のように見えるシーンが多いしね。

 

ネバダ州、アメリカ軍基地、51という数字、ロズウェル――今日び、こんなワードが多々出てくるあたり、まさかとは思いましたが……そのまさかでした。

…一つ言わせてくれ、『インディ・ジョーンズ』はSFじゃねぇんだ! 『Xファイル』やら『インデペンデンス・デイ』がやってたのは20世紀の話ですよ?と。

 

インディシリーズの魅力は遺跡を巡っての冒険活劇。作品の世界観を構築する上で、遺跡は欠かせない要素なのです。

もちろん遺跡の内部はセットとして再現されますが、外観の多くは本物で、それを取り囲む天然自然が創り出す光景に見とれるのは、シリーズを見る上での恒例行事でした。世界遺産よろしく、地球にもまだこんな景色が残っているんだなぁと見とれるカットも少なくありません

…が、今作が公開された2008年にもなれば映像技術も格段に向上、本物と見境が付かないCGにより、いくらでも美しい景色を作れるようになりました。

本来の天然自然には必ずある、汚さを感じないんですよね。虫すらいなさそうな。

そう思ってしまうせいで、どうも屋外のアクションシーンに感情移入できないんですよね。やってる事が荒唐無稽すぎてリアリティがないというか、もう少しハチャメチャの度合いを下げて欲しかったんですよ。ジャングルでのカーチェイスとか滝から3回落ちるシーンとか、なんかもうハイハイって感じ(笑)。

でも、最強なのはやっぱり、巷で盛り上がっているワードでもある“冷蔵庫”でしょうかね? 放射能云々よりも、整形外科医を必要とせずに済んだインディの強靭さには、ただただ拍手を送りたいです(笑)。

 

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Blu-ray版の映像特典はインディシリーズの年表が収録されていますが、日本語化されていないものもあるのが残念ですね。ないよりマシ程度かな?