『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を観ました。
1935年の上海。
ラオとの秘宝の取引に失敗したインディは、クラブ歌手のウィリーを巻き込みながら危機を脱出。助手のラウンドを加えた3人で上海を発つ。
しかし、その飛行機はラオの手が回っており、罠に掛かってしまったインディらはインドに不時着する。
町へ向かう途中に寄った村で、インディは神と崇められる。村を護る聖石が何者かによって奪われ、インディがそれを取り返す神の使いだというのだ。
聖石がサンカラ・ストーンだと察したインディは、悪党の根城であるパンコット宮殿に向かう。
何事もなく歓迎されるインディらだったが、宮殿の地下では、滅びたはずの邪教集団が怪しい儀式を執り行っていて……といったお話。
インディ・ジョーンズシリーズ2作目です。
前作を思い返してみると、砂漠か洞窟→黄土色か黒の画ばかりで、色調としても単調だったせいか、ちょいちょい飽きそうなシーンもありました。
しかし今作では色々とスケール&パワーアップ、眠くなりそうになると(笑)すぐに次の見せ場が来るので、118分という尺が冗長に感じる事はありません。
アクションとしては本作の一番の見せ場である、トロッコのチェイスでしょう。“ジェットコースタームービー”なんて言葉が生まれたのも、本作が発祥である気がします。
1カットで走る距離が長く、スピードも速いんだから、セットもずいぶん大きなものだったんじゃないかな? もちろん実寸大のものだけでないのは、大人なので見抜けてしまいますが(笑)。
見た目のインパクトやアイデアや映像(特撮)技術を含め、映画史に残していいアクションシーンではないでしょうか? それ故、人間を乗せたトロッコが走ってるだけで、本作のパクりだのと揶揄されてしまうのは仕方ないんです。
今の日本人には、あのクイズ番組の最終問題の方が浸透しているかな(笑)?
まぁ、所詮は映画というフィクションですからね。その上で本物っぽく見えればいいのは分かりますが……雪山の斜面を滑降するには良かったにしても、パラシュートがないからってゴムボートで降下するのは、何かしらツッコまなきゃいけませんよね(笑)。
冒険に向かうのがインディだけではなく、ラウンドとウィリー=小学生くらいの少年と若めの女性シンガーを引き連れて行くのは賛否両論ありそうですね。
「単身でストイックに遺跡を探検する姿が見たい!」と思っちゃう人は、インディシリーズとの相性が良くないと思います。
個人的に、シリアス一辺倒ではなく、息抜きとしてかコミカル要素も少なくないのが本シリーズの特徴であり、魅力だと思っています。ビジネス的に考えるとファミリー向けというか。
まぁ、ウィリーがギャーギャー喚き散らすのが耳障りに感じる人も多いでしょうが、特に野宿をするシーンで、よくもあれだけの声量で叫びまくるのって、体力的にもかなりハードだと思います。さすが、プロの歌手を自称するだけの事はあるな!
そしてシリーズ恒例の名脇役、虫や爬虫類はもちろんのごとく多数出演です(笑)。
今作では虫が多めで、シーンとしては少ないけど、なかなか画ヅラがキッチぃの何の。10センチくらいあるバッタの亜種とか、誰なんだよキミは?と問いたくなるような、見た事もない種が続々登場。
長っげ~ムカデがウィリーの髪から忍び込む画は背筋が凍ります…!
***********************
***********************
***********************
Blu-ray版の映像特典は、相変わらず予告編のみ。
2種の吹替版の収録も同様です。