観た、『ナバロンの要塞』 | Joon's blog

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『ナバロンの要塞』を観ました。

 

▲ギリシャを舞台にしたWWⅡ作品ってのが新鮮

 

1943年。ギリシャのケロス島で2000人のイギリス将兵が孤立してしまった。

連合軍は彼らを脱出させようと試みるが、ドイツ軍がナバロン島に建造した長距離砲の射程内にある海路を通らなければならない。

長距離砲は断崖の中腹にあり、外からの攻撃を無効化してしまうような場所にあるため、これを内部から爆破する作戦が立案される。

招集されたのは登山家でもあるマロリー大尉を初めとする様々な分野に長けた男たち。たった6人による無謀な作戦が始まった……というお話。

 

一般的に第2次世界大戦を舞台にした作品とは、市街地とか砂漠のような場所が戦場になりますが、風光明媚なギリシャを背景にしているのは、本作に新鮮味を感じる点です。

有名なギリシャ神殿もちょいちょい出てきて目を楽しませてくれます。

 

第2次世界大戦の真っ只中、ドイツが開発した超兵器を破壊するため、得意分野を持つ少数精鋭の男たちが危険な任務に挑む……と、これだけ聞くと、どことなくテレビゲームの概要のようにも聞こえますね。

実際、『コマンドス』という、モロに本作の影響を受けた(ようにしか思えない)ゲームがありましたが。

この箱庭のような視点、かつチマチマと描き込んだドット絵が好きなんだよね~。操作に慣れるまでに、相当の時間を費やしますが…。

このゲームの世界観が好きだと思える人には、本作を勧めてみます。

 

外国語や登山、爆破、暗殺、メカと、様々な分野に堪能なスペシャリストが集まり、さぁ出発!

漁師のふりをする6人の船に乗り込んでくるドイツ兵もバンバン撃ち倒し、まずは第1関門を突破して幸先のいいスタート。観ている側もテンションが上がります。

この直後にやって来た嵐のせいで船は難破するんですが……本作は何度か観ていますが、必ずここで眠くなるんですよ(笑)。

▲せっかく大掛かりな撮影なのに…

本作は157分という、60~70年代の戦争映画に相応しい(?)長尺です。

やってる事は面白いはずなんですが、お話の展開上、夜間のシーンが多く、暗すぎて何が起きているのか分からない画も多いんですよね。

ダイナミックな映像にするために苦労しているのは分かるけど、まずは見えなきゃ始まらないんだから勿体ない事やってんなーと。

尺の長さに加え、こういうストレスが目を凝らすのを諦めさせてしまい、退屈に感じて眠くなるシーンもしばしばありました。

 

どうにかナバロン島に漂着し、まず最初に断崖をよじ登っていくところから始まります。

登山家でもあるマロリーを先頭に、他のメンバーも追従するんですが、しんがりを務めるロイが転落して脚を骨折してしまいます。…まだ始まったばかりですよ?

作戦の中盤なら分かるけど一番最初のミッションから、まだ一つも活躍しないうちから犠牲者が出てしまうという、なんとも幸先の悪いスタートから始まるという展開は、なかなか衝撃的です。

 

メンバー内にスパイの存在が発覚、その対処方法を巡って、マロリーとミラーは激しく対立します。

▲硬派なお話にお色気シーンっぽいのは要らないんだよ…

“こいつは許せない、殺さなきゃダメだ。けど俺は自分の手は汚したくないから、上役のアンタがやれよ”的な、文句ばかり言って自分の手は汚さず、他人の糾弾ばかりするような保身的な奴、特に会社にいますよね~。言いたい事がゴマンとあるのに自分で直に言わず、下手に出ている中間管理職を困らせるようなタイプ

そこから、お互いにストレスを爆発させた上で、今後の任務に没頭できるようになるシーンなんですが、会社でよく見る光景を思い出してしまいました…。

 

本作の最終目標であるナバロンの長距離砲。

▲人間との対比に驚く!

この巨大な砲台は本作の見どころの一つです。何しろデカい、デカすぎます。

『必殺!Ⅱ ブラウン館の怪物たち』や『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(の中の1話)は、本作の影響下にあるよな。

 

ところで、ミリタリーオタクな方々に質問。

このシルエット、スツーカで正解ですか?

 

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↑と↑↑のBlu-ray版では映像特典に差があるようです。

安いタイミングだったので俺ッチは↑の方を買えましたが、↑↑は安い代わりに本編のみの収録。

まぁ、足元を見るのが大好きなソニーですからね…。

 

にしても、DVDよりはマシとは言え、Blu-rayとしては画質が悪すぎるのが引っ掛かりますね。

“リマスター版”なんて商品名は名ばかりです。しっかりやれ!