観た、『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』 | Joon's blog

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『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』を観ました。

 

アスガルドの異変を知った氷河が姿を消した。

星矢らを連れてアスガルドに飛んだ沙織は、北欧の神オーディーンの地上代行者である教主ドルバルと謁見するが、やはり氷河の行方は分からない。

帰路に着く中、星矢たちはロキを初めとする神闘士[ゴッドウォリアー]らの殺気立った小宇宙[コスモ]を感じ取る。

ドルバルはアスガルドのみならず、聖域[サンクチュアリ]の支配を目論み、沙織を捕らえる。

沙織の救出に向かう星矢らの前に立ちはだかる神闘士。紫龍は神闘士の1人ミッドガルドと対峙するが、その正体が氷河と知り……といったお話。

 

『~星矢』劇場版、第2作目ですね。

テレビアニメ版の基本フォーマットを踏襲した前作から進歩し、キチンと劇場オリジナル作品になっていると思います。東映まんがまつりの中の一編として収まらせておくのは勿体ないくらい。

 

今作の舞台やモチーフは北欧神話。

テレビ版のオリジナルストーリーであるアスガルド編は、本作を草案としたのは有名な話ですね。

今でこそ漫画版は揃えましたが、俺ッチにとっては『~星矢』の原体験はこのアスガルド編なのです。

大して興味も湧かず、アニメ版もチラ見程度でしたが、このアスガルド編はキチンと観た記憶があります。続くポセイドン編はスルーでしたが(笑)。

ここで登場する神闘士が好きだったんですよね。ほぼ単色の黄金聖闘士や海闘士と違い、カラフルな神闘士は見栄えが良くてカッコイイ。神谷明さんや水島裕さんや堀江美都子さんが、珍しく悪役を演じるという意外性も新鮮でした。

 

…と、そんな俺ッチの思い出話はさて置いて。

捕まった沙織を助けに行く……のは毎度お馴染み、『~星矢』世界のお約束です(笑)。

そこから星矢たち4人が沙織を救いにレッツ&ゴーとなるんですが、今回は氷河がスタメンから外れて3人からのスタート。あと1人は遅刻が常ですからね(笑)。

その氷河と言えば、ドルバル側に寝返って紫龍と闘うんですから軽く衝撃。おそらく、この当時では同じ属性の聖闘士同士がサシで闘うシチュエーションはなかったと思うので、これは意外な展開です。

オチとしては何の意外性もないんだけど(笑)。

 

「…ありがとう、星矢」

クライマックスを終え、救出された沙織がよく言うセリフです。今作のみならずね。

沙織は敵に捕まった際、殺害予告をされても、“自分には聖闘士がいるから殺される事はない”と言い切り、怯える素振りも見せずに毅然とした態度を取ります(逆に、自信に満ちた沙織の悠然たる態度にうろたえる敵が多い)。

周知の通り、アテナの化身である沙織を全力で守るのが聖闘士の役目ですが、沙織としてもただ安穏としているばかりではなく、聖闘士たちが確実に自分を守ってくれると、全幅の信頼を寄せているんですよね。単なるフカシじゃないんですよ(笑)。

それ故、聖闘士たちが助けに来る事は想定内(主に星矢ですが)。助けてもらって感激のハグなんてやらないあたりに、沙織の気高さが見え隠れするんですよね。

↑のセリフはありふれたものではあるけど、今作(での芝居)を観て、改めてそう感じました。

演じる藩恵子さんも、この手の高貴な役柄を多々演じてきましたが、沙織役は潘さんの一つの頂点と言ってもいいんじゃないでしょうか?

 

ふと思ったけど、『~星矢』における最終決戦のクライマックスでは、聖闘士たちの聖衣は壊されています。

これをスポンサー=バンダイが許しているのって、実は驚きじゃないですか?

かつてスーパー戦隊シリーズにおいて、ストップウォッチで測ってまで、自社商品=オモチャが映っている時間が少ないからもっと出番を増やせと強いていた頃があったようですが(…)、アニメに関してはもう少し寛容だったんでしょうかね?

 

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ひえっ、↑↑の配信版、そんな高っけーのかよ。お手軽に見る値段じゃないなー…。