観た、『聖闘士星矢(邪神エリス)』 | Joon's blog

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『聖闘士星矢(邪神エリス)』を観ました。

 

星矢たちが通う孤児院に勤める絵梨衣は流れ星を見る。その途端、何かに憑かれたかのように絵梨衣は彗星の流れた方に向かう。

その後、女神アテナの化身である沙織が何者かにさらわれた事を知った星矢たちは、彗星が通過した直後、山腹から現れた神殿に向かう。

そこに待っていたのは、争いの女神エリスが憑依した絵梨衣。

エリスは、先の彗星から落ちた黄金のリンゴに沙織の生命力を取り入れる事で、自身のみならず、地獄に落ちた聖闘士たちの完全復活を目論んでいるのだ。

地上の平和のため、星矢たちはエリス配下の聖闘士、ゴースト・ファイブに立ち向かう……といったお話。

 

ご存知『聖闘士星矢』、初の劇場作品。

劇場公開後、他のシリーズとの区別化を図ったのか、“邪神エリス”という副題を冠するようになったようです。

 

さらわれた沙織を救いに向かう星矢たちが、それを阻止せんと立ちはだかる敵と戦うという、まぁ毎度お馴染みのパターンです(笑)。

本作は劇場オリジナル作品という事で、『~星矢』という作品のエッセンス(=要点)をギュッと詰め込んだ、一見さん向けの作品です。

つまり、本作を観るだけで、“星矢あるある”の多くを知る事ができる、入門書的な作品です。

「“セイントセイヤ”って、見てはみたいけど長いらしいしな~」とか思っている人よ、昨今話題になっているファスト映画で見知りするくらいなら、本作を観れば基本的な『~星矢』の世界観は分かると思うので、あんなので映画1本を観た気になるんじゃねぇぜ

 

…って事で、♪星矢~あるある~、早く言いたい~♪

 ・沙織さんすぐ拉致られがち(救出時間制限付き)

 ・聖闘士に同じ技は通じない(青銅聖闘士限定)

 ・紫龍、聖衣を脱いでからが本番

 ・一輝、スタメン嫌いがち

…おお、本作中でもこれだけあるぞ(笑)。やっぱり初心者さんは見ておくべきだ!

 

45分という尺で、沙織がさらわれる→大ボスとの決着までを描くのは至難の業だったでしょうね。

星矢たち5人分のバトルのみならず、それなりにストーリーも追わなきゃならないにも関わらず、さほど無理なく起承転結を時間内に収めています。

本作を原作にテレビ版を1クールくらいやっても良かったんじゃないかな? 

その際はゴースト・ファイブのキャラをもう少し掘り下げて欲しいですね。あれだけのキャストを集めておきながら、出番が少なかったので…。

 

さすがオリジナル劇場版って事で、特に作画は気合が入ってますね。荒木伸吾さんや姫野美智さんらが参加しているのが、明らかに分かります。

昭和アニメというだけで却下してしまう人もいますが、テレビ版よりは遥かに作画レベルが高いって事でご容赦を(笑)。

新キャラである絵梨衣とか、いかにも荒木or姫野キャラって感じで好きです(このお二人の絵柄の区別はできません…)。特に、髪の編み込みが可愛いんですよ。

演じるのも荘真由美さんってんだから、公開された87年当時を知る身としては無敵要素しか感じませんっ♪

…が、エリス憑依後には声変わりしてしまうのが残念……と思いきや、エリスを演じるのは藤田叔子さんってんだから、これは嬉しい誤算。藤田さんは少年か歳上の女を演じる機会が多いと感じるので、本作のような若い女子、かつ悪役ってのは意外、かつ新鮮です。

 

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この手の、話のネタに軽く見ようかなくらいの作品は、↑↑の配信版が良いと思います。↑のBlu-ray版は、特典もないみたいだし。