観た、『エンジェル ウォーズ』 | Joon's blog

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『エンジェル ウォーズ』を観ました。

 

遺産の横取りを目論む継父により、ベイビードールはレノックス精神病院に収容されてしまう。

しかし、そこは精神病院を装った、患者として送り込まれた少女たちにダンサーや娼婦まがいの真似をさせる高級クラブだった。

今日もゴルスキーがダンスの指導をする中、無理矢理に踊らされたベイビードールのダンスは見る人全てに我を忘れさせ、ベイビードール自身もまた幻想的な夢の中に導かれる。

その夢の中で告げられた5つのアイテムを集めれば自由になれる――ベイビードールは4人の仲間と共にアイテム探しを始めるが、クラブのオーナーであるブルーは彼女らの動きに勘付き……といったお話。

 

セクシー&カワイイ衣装をまとった少女たちが撃つ・跳ぶ、斬るといったド派手なアクションを繰り広げる、まるでアニメや漫画のようなビジュアルがクールです。

こういうのを実写映画として作れるアメリカって、つくづく羨ましいなぁ、と。

日本では女子が大暴れする作品は呆れるほどに氾濫していますが、それはアニメや漫画(やゲーム)に限った話。異常なまでにアニメや漫画を崇拝する多めの日本人は、実写作品というだけで辛辣&排他的な意見でこれを糾弾しますからねぇ…。

日本の作品にインスパイアを受けつつ、“日本がこういう実写作品を作れないなら俺が作っちゃえ!”と言わんばかりに先を越したザック・スナイダー監督、大勝利です。

 

そんなアニメバカなんか無視して、日本でもこういうジャンルの作品を作って欲しいなーと思うのは、俺ッチを代表するマイノリティの意見かな?

キャストにはAKBを初めとする48系アイドルとかいいんじゃないかなと思うんですがね。坂道系アイドルはああいう衣装は似合わないので落選(笑)。

監督はもちろん坂本浩一さんね。

 

…と、俺ッチの夢想事はこの辺にして。

そんな女子が大暴れする痛快さが見どころである本作ですが、本筋は実に暗い、暗すぎます。

得てしてアクション系作品は、アクションシーンに至るまでのストーリーを展開します。戦う理由というかね。

本作の場合は、それが重すぎるんですよ。

戦闘シーン=ベイビードールの夢の中でなら何が起きても構わないんですが、そうではないシーンでの彼女らが不遇すぎて、チト胸が苦しくなるくらい。

もうちょっとノーテンキに楽しみたいんですよ、こっちとしては…。

 

夢と現実を行き来する見せ方も、良く言えば凝っているけど、悪く言えばメンド臭せーなぁと(笑)。

本作では3つの時空が存在しますが、最も大事である(真の)現実が極度に辛い。

夢から逃げられずに悲しい運命を遂げる者もいれば、夢のおかげで希望に向かえる者もいる。

夢と現実という、虚実の境なんてものは、本当はこの世に存在しないのでは?と、妙に考え込まされるような、モヤッとする作品でした。勝手に思い込んでいるだけかもだけど。

 

余談ながら……本作の影響がどれほどあるのかは知りませんが、『ガール・ガン・レディ』という作品は、僅かながらも本作に近付けそうな意欲的な作品だったと思います。

 

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本作には、もう少し尺が長いエクステンデッド版なんてものが存在するようですね。

とっくに時期は外れてるけど、日本でも発売してくれないかなぁ…。