唐突ながら……今、
旧キットの旧キットとでも言うべきか、“HGUC”ではない“HG”、いわば“HG08”とでも呼べばいいんですかね? 牛歩のごときペースで陸戦型ガンダムを製作中なんですが、元が元だけに大苦戦中です。
別名、絶対にカッコ良くならないやつ(笑)。
僅かながらの、主に塗装の能率を上げる程度に改修中なんですが、色々と行き詰まってしまいましてね。見切り発進してしまったアンクルアーマー、この先どうするか…。
…からのモチベーション上げの特効薬として、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』を観ました。
地球連邦軍情報部のアリス・ミラーが、アジア方面軍コジマ基地にやって来る。
ジオン軍のモビルアーマーと交戦後、そのパイロットと接触した旨で、スパイの嫌疑が掛けられているシロー・アマダ少尉から事情を聞き出すためだ。
自白剤を飲まされ意識が薄まる中、シローはあの時の出来事を洗いざらい語り始める。
ジオンの女将校アイナと心を通い合わせたシローの、厭戦的な主張は審問会の面々の失笑を買い、アリスもまた青臭いシローに嫌悪感を抱く。
その後、協力関係にあったゲリラの村にモビルスーツが侵入したとの報せを受けたシローは、謹慎の命令を無視し、08小隊の部下と共に出撃する……といったお話。
『新機動戦記ガンダムW Endless Walts』との併映作品だった本作。
あちらの尺が90分に対し、こちらは50分ってんだから、分かりやすく不遇な扱いを受けたような作品です。
元はOVA作品という事で、まだ本編が完結していないうちの劇場版というのも、作る側としてはムチャ振りに近い状況だったのかなと想像してしまいますね。
映画のために作り起こしたシーンもあるけど、ピンポイント総集編のような中途半端な作りなので、OVA版第8話(=『軍務と理想』)の完全版と解釈して観るのが正解だと思います。
デカいロボットたちが宇宙でビュンビュン飛び交うような他のガンダム作品と違い、本作は地球の大地で泥臭く戦うのが本作の特徴であり、魅力です。
それ故、自在に空を飛んじゃうモビルアーマー=アプサラスの存在がスゲー無粋に感じるんですよね…。
若者だから青臭いセリフを吐きまくるのは構わないんだけど、本作の主人公・シローのそれはチト度が過ぎています。
生きて帰ってこいだの、犠牲は少なくしろだの、敵にも良い人はいるだの、そんなシローの言動を嘲る人は大勢いました。
ただ、これらが心底からの言葉であり、その上で実行しようとする姿勢を見せるからこそ、少なくとも08小隊という小さな社会の中においてシローは、信用どころか信頼される存在になっていると思います。
実社会でもそうですが、口ばかりでなく自分の手も動かす人は、本人の意思に関係なく、勝手に人望が身に付くものです。
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…さて、観終えてモチベも上がった事だし作業再開……しようと向き合って、再び断念するという無限ループ(笑)。どうしたものか…。