現在放送中の『機界戦隊ゼンカイジャー』は、そろそろ10話になろうとする中、やっと『魔進戦隊キラメイジャー』を観終えました。
総合的に言うと、あまり好意的な内容ではないので、不愉快な思いをしたくない人は、ここで読み終えた方がいいですよ。
って事で、ここ数年のスーパー戦隊シリーズの中ではズバ抜けて熱くなれない作品でした。
【パロディに注力しすぎ】
「キラッと参上、カラッと解決!」――個人的にキラメイジャーはこれで終わりました。
本作のメインライターは荒川稔久さんですが、この人はパロディやら小ネタが大好きで、先の名乗り口上も、なるほど&やれやれと思ったものです。テンガロンハットを被った番場壮吉(or新命明)でも出てくるかと思ったよ。
この人は『五星戦隊ダイレンジャー』の、道士が死ぬシーンをブチ壊してくれた前科があるので、あまり信用できないんですよ(『仮面ライダークウガ』はあんなにいい仕事をしたのに…)。
あとは、邦画のタイトルをもじったふざけすぎるサブタイトルにもカッチーンでした。苦しくなると何もモジらずに逃げるのも情けないですね。
【コスチュームがダサい】
トップスはさておき、ボトムスが白ってのが、しかも側面に個人カラーのラインが入ってるのがダサく感じるんですよ。
特に女子用の、短い上に白にグリーンorピンクのラインが入ったショーパンとか、そこから下に合いそうなものがないから、無難にナマ脚面積を広くせざるを得えなかったような感じ?
オーレンジャーのような職業軍人なら制服として服装が統一されていても無理はないけど、変身前から身なりが画一化されているのってどうなんだろ。
近年ではコスプレイヤー需要がそんなに多いのか、劇中の衣装を商品化するようになってしまいました。オモチャの方ですら阿漕な売り方をしてるってのに、今度はアパレル関連にまでバンダイの魔の手が伸びてくるとは(先のショーパンが11000円って!)。
このカラフルなトップスをアウター扱いにして、それ以外を私服にすればマシに思えたかなぁ。ゴセイジャーみたいな感じで。
ファッションセンスが無に等しいオジサンが言うのもナニですが、特にスパ戦シリーズは衣装にもう少し気を遣って欲しいんですよ。
【アニメ声優出しすぎ】
ああいうクリーチャーやロボットは荒唐無稽な存在って事で、漫画やアニメのような表現になってしまいがちなんでしょう。
その一環としてアニメ声優をキャスティングしがちなんでしょうが、作品を大局的に見ると、顔出し俳優と声優とで芝居の質が違う→チグハグしている感じがしませんか?
手っ取り早い例えだと、おそらく脚本には「……」と書いてあるであろうセリフに、あからさまに声を付けてしまうとかね。動きようのない石の状態である魔進なら仕方ないけど、ちゃんと動けているスーツアクターの演技にこれを重ねてしまうのはチトわざとらしい感じがします。
近年は、お笑い芸人と声優が神格化される妙な風潮がありますから、それに乗っかれば客が増えると考える大人の事情も分からなくないんですがね。
俺ッチにキャスティングの権限があれば、新しい才能の発掘という意味においても、発声や声量が基本である舞台役者に目を向けます。
【マブシーナがキモい】
ド直球ですが(笑)、初見からそんな印象で、最後までこれが覆る事はなかったです。
宝石でできた人形のイメージのようですが、青ざめたキューピーちゃんですよね(笑)。可愛らしい声やジェスチャーの割に、顔だけは無表情というアンバランスさがむしろ不気味です。
…あとは、ヨドンナ持ち上げすぎ問題もありますが(笑)、これはネット界隈でディープに盛り上がっているだけの話なのでスルー。
ふた昔前だったら、キラメイ女子とヨドンナを含めた3人でコスプレ七変化とか寒い事でもやってたんだろうなぁ。そこからのアイドルデビューという地獄コンボまでがセットで(笑)。
あ、キラメイジャーの女子はこれらの3人が話題に上る事が多いですが、全く分かってねぇなぁ……一番可愛いのは、充瑠と同クラの柿原さん(=西葉瑞希さん)だろう!と力説するのが今回の記事の趣旨です(笑)。