『紀元前1万年』を観ました。2度目の鑑賞ゆえ、吹き替え版で。
最初に鑑賞した際は、さほど面白い作品に思えなかったんだけど、そんな先入観があるからか、今回の鑑賞では意外に楽しめました。
メンドくせー連中は時代考証が云々と騒いでるけど、出た出た、虚実の境が付かない頭でっかちのリアル変換マン。
あくまで娯楽、あくまでエンターテインメントの絵空事なのに、歴史の教科書と勘違いしてるんだろうね。この時点で、映画に触れる資格がないんですよ。
そんな連中が、時系列が噛み合わないと突っ込みたくなるのが、ピラミッド(的な建築物)の建立のためにマンモスを使っているという点なんでしょうね(笑)。
逆を言えば、マンモスが生きているような時代に、あれほどの超文明レベルを持っている部族がいたと解釈すれば、フィクションとしてのリアリティは成り立つと思うんです。
お話がチープという意見も多いけど、まだ節度がある方じゃないかな?
もっとヒロイックな画作りをしたいのであれば、例のサーベルタイガーに跨って先陣を切るってのもできただろうに(笑)。
それをやらずに、サーベルタイガーとのシーンがあの程度で済んでいるのも、やはり節度があるからなんですよ。
いまいちカタルシスを感じないとすれば、むしろ、そのくらいのハチャメチャがあっても良かったんでしょうけどね。
ローランド・エメリッヒさんの監督作品は、特にストーリー面での賛否両論が多いけど、映画という娯楽としての手腕はさすがだと思います。映画の第一印象とも言えるビジュアル作りは、相変わらず圧倒的です。
…のみならず、本作を観てつくづく感じたのは、バイオレンス&セクシー描写がマイルドである点。
エメリッヒさん作品って、バイオレンス描写は最低限の見せ方だし、エロにまでは至らずセクシー止まりにしているじゃないですか?
ストーリーに関しても、小難しいテーマなんか無用、誰もがフラットな気分で楽しめるなら、それこそがエンターテインメントの極み。
個人的には、老若男女の境を設ける事なく、万人が楽しめるのが優秀な娯楽作品だと思っています。
まぁ、難を言えば、登場人物の区別が付きにくい点かな?
髪型や装飾品が似通っていて、キャラの見分けが付きにくいんですよね。
今回観たのは吹替版だったので、声でどうにか判別を付けましたが…。
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