『給料日』を観ました。
大した労働力になり得ないながらも、建設現場で働くチャーリー。
今日も一日を終えたが、現場監督にはピンハネされた上に、妻にも日当をゴッソリ持って行かれる始末。
夜は酒場で同士と飲み明かして朝帰り。チャーリーは妻の目を盗んで床に着こうとするが……といったお話。
…と、毎度の恒例として粗筋を綴っていますが、ストーリーはオマケみたいなものです。オチをバラしてもどうって事ないし(笑)。
“家族のために金を稼いで、今日も明日も働き続ける労働者の悲哀を描いた作品”なんて捉え方もできますが、まずは気楽にチャップリンさんのギャグを見て笑うのが正解です。
今となっては古臭いギャグに見えるかもですが、本作が公開されたのは1919年、つまり1世紀以上も昔のセンスの割には楽しめるんじゃないかなぁ。
得てして子供は、体を使って面白がらせるような身体芸=パントマイムが好きですが、現代の子供の目にチャップリンさんがどう映るのかが気になりますね。
どうでもいい話ですが、本作は、俺ッチが初めて観たチャールズ・チャップリンさんの作品です。
3チャン=NHK教育テレビだった頃には、たまにチャップリンさんの作品を放送していて、録画したものを何回も観て面白がっていたのを思い出します。
そんな刷り込みもあってか、『キッド』以降の中編・長編も映画として素晴らしいと思いながらも、チャップリンさんの神髄は短編にありと思っています。
1912年という時代背景もあるだろうけど、チャップリンさんの作品には癇に障るような、目を覆いたくなるようなシーンが皆無なのが良いんですよね。
放送コードやらコンプライアンスやらと言った規制に引っ掛かりそうな要素が見当たらないんですが……どうでしょう?
Eテレあたりは年に数度、日テレがジブリ作品をしょっちゅう放送する頻度と同等に、チャップリンさんの作品を放送してもいいと思うんですよね。
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商品名通り、Blu-ray版は4つの短編を収録しています。
各作品は30分以内の短編ばかりなので、小さめの子供に見せても退屈しないくらいの長さじゃないかな?
チャップリンさんの短編作品は、むしろ子供に見て欲しいです。