観てきた、『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』 | Joon's blog

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『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』を観てきました。

『魔進戦隊キラメイジャー』『騎士竜戦隊リュウソウジャー』『機界戦隊ゼンカイジャー』の3作の併映って事で、それぞれが単作です。

つまり、通例のVSシリーズのように、別戦隊が同一画面内に収まる事はありません。クロスオーバー大好きっ子の諸君は残念だったね(笑)。

 

まずは『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』。

個人的に『~キラメイジャー』は捨てているので、早く次に行かないかなーと常々思いながら観ていたんですが(笑)。

『キラメイジャー』は、パロディとか楽屋ネタに注力しすぎるのが目に余るんですよ。

本作でもペンとパイナップルがどうとかってやってましたが(困った事に割と長め)、小坂大魔王さんをキャスティングした時点で、いつかやるだろうと思ってたけど、やっぱり&もちろんやるよね、やれやれ…。

ああいうのを見ると、とうに枯れたネタをやらされる俳優が気の毒で気の毒で…。同じ気の毒でも時流に乗っていた分、SIM太郎の方がまだ救われていたぞ。

 

壇蜜さんをゲストキャラとして招聘していましたが、なぜもっと物語の世界観に近寄ってもらってもらおうとしないんだよと。スタッフが遠慮してるようにも見えるんだよね。

何を以てそう思うのかと言えば、まずルックスに関して。

この手の作品への出演は一種のコスプレみたいなもので、衣装だけでなく(顔に)多少のメイクも必要なはずですが、壇蜜さん演じるミンジョの人間体は、この手の作品に合うようなメイクは一切なく、ただの壇蜜さんでしかないんですよ(笑)。テレビ版『キラメイジャー』では、顔出しの女幹部のレギュラーが久々に登場するという事で(やや)盛り上がっていたのに。

ついでに言えば、ラストは敵味方を交えてキャラ総登場のダンスも定番ですが、ここにいないのも何だかなぁって感じ。ノリノリで踊らないにしても、せめてガルザくらいにはさぁ(←これには注目)。

名のある俳優を呼んでも、中途半端にしか演じないor演じさせられないのであれば、両者の名折れになるって気付いて欲しいものです。

 

次に、『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』。

去年の『スーパー戦隊MOVIEパーティー』はドラマ重視の作風が好きな作品でしたが、今作はそれ以上に、スーパー戦隊シリーズの作風を鑑みると、実に衝撃的な(終わり方をする)作品です。

ロボ戦がないのはいいんですが、それどころか…。

 

ナダというスポット参戦キャラをフィーチャーした上、とっくに終わったテレビ版の〇話と〇話を繋ぐストーリーという触れ込みでしたが、これが響くちびっ子がどこまでいるんだろう(笑)?

たったの15分だし、安っぽくネット配信で終わらせても仕方なさそうな小品ですが、併映の作品ながら、これを劇場公開した東映の英断には拍手です

ナダの愛されっぷりはチト異常で、ホントにオイシイ役だな…!

 

スーパー戦隊シリーズとは、同じ意思を持つ者が集って目的を果たそうとするお話であり、一丸となって目的を遂行するためにも人間関係は避けて通れません。特に会社員をやってる人なら分かるでしょ(笑)?

一丸となろうとするのは一人一人の人間。なら、そんな人間の個性や、仲間としての縁を描くのもアリではないか――本作はそんなスーパー戦隊シリーズの一つの可能性を示唆した作品に思えます。

“特別編”とか銘打って人間ドラマだけの、オモチャが一切出てこない話が生まれたりしないかなぁ。

 

最後に、『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!』。

常々言うように、スパ戦で最も邪魔な存在は(巨大)ロボと感じている俺ッチですから、人間1+ロボット4という機界戦隊の人員構成には不安しかありません(笑)。

これを逆手に取り、ロボが等身大でいるんだからって事で、巨大ロボ戦を排してくれるとスゲー嬉しいんですが。

 

本作の見どころの一つでもある、“45大レッド戦士が総登場!”なんて触れ込みを見て、正解は46人だぜ!と息巻いている人はチト甘いですね。ちょっと前の俺ッチも含めて(笑)。

スパ戦は『ゼンカイジャー』で45作目、つまりゼンカイザーと45人のレッドなので、間違いではないのです。

44作で45人のレッド?と勘定が合わない人もいそうですが、警察と泥棒を思い出せば計算が合うはずです。

そもそも、ゼンカイザーさんはレッド認定されてなかったし(笑)。

 

そんな45人も集まったレッドの揃い踏みの画が圧巻なのはさておき、基本的に全身レッドでありながら、見間違うキャラが全くいないのは密かに驚異的です。

見間違えてしまうのは元のデザインを知らないからで、ちゃんと覚えていれば、どんな遠目であっても、どれが誰だか確実に分かると思います。

仮面ライダーも同様に、勢揃いした際に見た目が被る事はありませんが、ライダーに比べるとスパ戦は色の制約が強めなので、常に新しいデザイン=柄を設計するのは難儀するんでしょうね。…これ、アパレル系デザイナーの人には伝わるかな?

 

…にしてもさ~、これも常々言うんですが、ニチアサ作品での関智一さんの起用をそろそろ、いや、いい加減に止めません?

芝居の巧拙とかじゃなく、どんな芝居で来るかをもう読み切れるので新鮮味を感じない→とうに飽きてんだよ

これは本人に責任は全くないし、関さんアンチでもないんだけど、長年観ている側としては、またかよ感がとっくに臨界点に到達してるんや…。

 

これも常々綴っていますが、スパ戦&ライダー映画の劇場プログラムは、安い割に(今回のは700円)情報過多で資料性も高いので、劇場に足を運んだ際には必ず買っておくべきです。

ここで知りましたが、ゼンカイザー=五色田介人〔ゴシキダ・カイト〕の両親の名は、功と美都子だそうです。ここでもゴレンジャー推しが強すぎるっ…。