観た、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『トゥームレイダー2』をクリアし、『~ゴールデンマスク』に挑みながら若干モヤッとしているという、個人的にトゥーム熱が高めの今に合わせて、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』を観ました。

 

定職にも就かず、バイトでその日暮らしをしているララ。

顔見知りのアナと再会したララは、父リチャードが行方不明になった事を知らされ、遺産を受け取るよう懇願される。

リチャードが大企業の社長でありながら、冒険家の側面を持っている事を知るララは、父の残した品から鍵を見つける。それは実家にある、隠し部屋を開けるものだった。

リチャードは日本のヒミコに関する研究をしていたが、ヒミコの力を解放しようとしようとしている秘密組織トリニティに情報を渡さないためにも、それらの資料を焼却しろというビデオメッセージを見るララ。

父の生存を諦められないララは、父の友人の息子である香港のルー・レンと共に、ヒミコが弔われているという日本近海の小島に向かい……といったお話。

 

原作であるゲームもリブート版として再発進したようですが、それに倣っての映画化のようです。

リブート版はプレイした事はないんですが、新生ララは弓矢を使うんですかね? パケ絵程度の情報しか知らないんですが。

そんな古い情報しか知らない身としては、ララというキャラの記号の一つである2丁拳銃を使わないのが驚きです。いつ出るかいつ出るかと思ってたら、終わってました(笑)。

続編の製作も決まったようなので、次作では2丁拳銃を使うのは確定……ですよね?

 

『トゥームレイダー』と言えば、過去に映画版が2作も作られましたっけね。

公開当時、ララ役はアンジェリーナ・ジョリーさんと聞いてナイスすぎるキャスティング!と思ったものですが、それ以外が薄く、お話や映画の印象が全く思い出せません(笑)。

Blu-rayも日本では発売されていないし、まぁその程度の作品だったって証左なのかな…。


原作=ゲームのリブート版を知らないのを前提で綴りますが、これはいわゆるエピソード0的なお話なんですかね? 

オリジナル版はどデカい屋敷に住んでいるチョー金持ちという設定だったから、ララがバイトで生計を立てているという導入から衝撃でしたよ(笑)。

本作でのララは、半人前の知識や体術を負けん気だけでカバーしながら行動する、つまり伸びしろがありそうな姿を見ていると、この時点でシリーズ化を考えてるんだろうなと裏読みできますね。まずは一人前になるまでの前日譚=エピソード0を描いて、その続編が実質的なエピソード1になるという。

…が、このやり方は下手をすれば、一人前になって大活躍する姿をあまり見せられない→消化不良や欲求不満を抱える→低評価でヒットしない→その後に発展せずに頓挫する可能性もあるので、実にリスキーな方法です。最初から〇部作だとか言っておけば、とりあえず見ておく人も増えるのにね。

リブート版『ファンタスティック・フォー』よ、お前さんの事やで…

 

トゥームシリーズの、もう一つの主役は遺跡。様々なトラップ満載のそれは映画でも健在です。

アクションも同様で、今のはダッシュジャンプからのぶら下がりかな?みたいなカットも随所に見られます。ゲームの中のものを丸々再現するのではなく、“ゲームの中でありそうな感じ”程度で収めるのが上手いんですよね、客観的というか。

ここで「ゲームとは全然違う!」とか言ってるのは幼児の意見なので、スルーでオッケー。

 

ゲームの方もリブート版でイメージもだいぶ変わったようで、それに合わせてララ役もアリシア・ヴィキャンデルさんに変更になりました。アンジーさんの方が良かったという人も少なからずいたのかな?

でも、本作を見てみればアリシアさんが正解ではないにしろ、アンジーさんのキャスティングでは違和感があったと感じます。

冒頭のシュートボクシング(でいいのかな?)のシーンとか、これがアンジーさんなら逆にボッコボコにしてたよね(笑)。アンジーさんをキャスティングした時点で、最初から強くなきゃ痛快さがないんでしょうし。

 

その点、半人前から一人前になる姿を描いている内容を鑑みると、アリシアさんは程よい塩梅だと思います。

序盤の、そこそこに体を鍛えてはいる程度に生きているような女子が、どうやったら我々が知っているようなララになるんだ?と興味を持てれば、否応なしに引き込まれますが、最近まで普通に暮らしていた女子が、いきなり遺跡を巡って冒険する状況に陥るんだから、むしろああまでゴリゴリに体を作らなくても良かったかも。

 

とは言え、ゲーム同様、ほぼ出ずっぱりで頑張ってる姿には拍手ですね。

腹や太腿の筋肉の盛り上がりとか、かなりのトレーニングを積んで&体を張ってララ役に挑んでくれています。メイキング等を見ると、その努力の一端を垣間見れますが、映画スターのギャラが高いとされるのは、陰でああいう努力をしているからなんですよね。

特に感心するのは、悲鳴や呻く際の声の出し方。日本でも声優を含めて、ああいう発声ができる女優が欲しいものですが、画が追い付かないってのもあるかな。

そんな本作でのアリシアさん(の顔)を見て、スゲー気になった事が一つありまして……どことなく池田美憂=みちょぱさんを思い出すのは俺ッチだけですかね?

 

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Blu-ray版の映像特典に、ゲーム版トゥームレイダーシリーズの変遷を語るものがあります。

“女性が主人公のゲームは前代未聞だから人気が出たんだ”的な証言をよく聞きますが、これは日本以外の話なんでしょうかね?

昭和の頃から女の子を主人公=プレイヤーにした作品が、けっこうあった事を知っている日本人からすると、チト違和感を抱いちゃいますね。だからって、胸を張って世界に向けられるような作品なんてないけど(笑)。


にしても、俺ッチが唱えるアリシアさん&みちょぱさん似てる説、客観的な意見を聞いてみたいので、見てみて下さい(笑)。