『Mr.Boo!ギャンブル大将』を観ました。
頭の中はギャンブルでいっぱいのブーが刑務所暮らしを送る中、同室に新入りのロンが入ってくる。ロンもブーと同じくギャンブルに目がない事で、2人は意気投合。
出所した2人は合流し、ロンはブーの家に居候する事になり、ブーの妹プーと良い仲になる。
さっそく2人はギャンブルで一儲けしようとするも失敗続きの中、プーの提案で出場したクイズ番組で優勝し大金を手にする。
それを元手に、街を仕切るボスを出し抜こうと大勝負に出るが……というお話。
Mr.BOO!シリーズの3作目、かつ最終作です。
…と、大げさな言い回しをしてみたけど、これは日本だけの話。
そもそも“Mr.BOO!”シリーズとは日本(の配給会社)が勝手にデッチ上げたもので、おそらく現地の人や制作陣が聞いたら失笑されそうです。
スティーブン・セガールさんが出演する作品の邦題を、クソミソに“沈黙”と付けたがるようなものですね。悪ふざけにしか見えないんだよ、ああいうの。
便宜的に前2作と呼びますが、あれらに比べて、最も映画的と思えるのが今作でした。
特にドッグレースの駆け引きとか、意外にスリリングなんですよ(一見しただけではカラクリはよく分かんなかったけど)。
無常感が漂いながらも、温かみを感じさせるクライマックスのオチも、どこか希望がありそうな余韻を感じさせます。オチの後のシーンはオリジナル音声になるあたり、吹き替え版は丸々カットしてますが、あそこで終わらせると暗い終わり方になるのになぁ。
まぁ、随所にあるギャグを楽しむばかりで、キチンとストーリーを追いながら見る人なんて皆無でしょうが(笑)。
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↑↑の配信版は字幕版なので、おそらく凡作です(笑)。
観るなら吹き替え版!と常々吹聴していますが、若い人は本作のような昭和の笑いの感覚に付いて行けないかもですね。
我々のような、『ゴールデン洋画劇場』で本作を見た世代の人間としては、懐かしい=思い出補正が加わって面白いと感じるだけかもしれません……と、突然に客観的になってみました。