観た、『タイタンの逆襲』 | Joon's blog

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『タイタンの逆襲』を観ました。

 

クラーケンを倒してから数年。息子へレイオスと共に暮らしているペルセウスの元に、父であるゼウスがやって来る。

数多の魔物を閉じ込める冥界の迷宮タルタロスの異変が生じるが、今や人間の信仰も薄れて、力が弱まってしまった神々の手ではどうにもできないという。力を貸して欲しいと頼まれるものの、人間として暮らしていたいペルセウスはこれを断る。

ゼウスはポセイドンと共にタルタロスに向かうが、クロノスの復活を目論むハデスとアレスの罠により、ポセイドンは殺され、ゼウスは捕らわれの身となってしまう。

解放されたタルタロスより現れた魔物は、ペルセウスの住む村を襲う。

ポセイドンの息子アゲノールや王女アンドロメダらと共に、ペルセウスは冥界に向かう。息子へレイオスを守るため、父ゼウスを救うために……といったお話。

 

↑の通り、『タイタンの戦い』の続編です。

前作ではたった一人だったのに対し、今作では自分と同じ半神のアゲノールや、王女アンドロメダが仲間として加わり、プレイヤーセレクトが可能となったゲームのようです(笑)。

アンドロメダなんて王女でありながら前線で陣頭指揮を執ったり、ペルセウスの冒険に同行したりと、国のシンボルという立ち位置をスッぽかすあたり、いかにもゲームや漫画っぽい設定じゃないですか(笑)? その割には、せっかくの(貴重な)女っ気でありながら、活躍したシーンを思い出せないくらいに影が薄かったけど…。

 

「神とか言いつつ、姿は人間と同じじゃん?」と思う人も少なくないでしょうが、人間は神が自分らと同じ姿として創ったと思いましょう。旧約聖書もそうだったし。

そんな神々ですが、英知や力を感じさせた前作とは異なり、今作ではずいぶん人間に近く描かれます。えっ、神が死んじゃうの?とか(笑)。

 

そんな感じで、神も死ぬくらいですから、ペルセウスが半神だと言われても、なら人間と何が違うの?という疑問は残ります。

ちょっと前までミュータントが活躍する映画を観てたものですから、半神→要は無敵なんじゃない?と思いきや(笑)、実は大した特殊能力もないんですよね。神器を使えたりペガサスに乗れたりする程度で。

たとえ半分であっても、神であるメリットとか見せて欲しかったかな。

 

そんなペルセウス、今作では子供もできたせいか、性格が少々丸くなっている感じです。キャラ変というほどでもないけど、ようやく人間的な感情が身に付いたというか(笑)。

ゼウスへの確執も薄れているように見えるのは、自分が父親の立場になったからなのかもですね。

常にイライラしていてような前作に比べて、ようやく感情移入できるキャラになったと思います。

 

前作の見どころの一つであった、リーアム・ニースンさんとレーフ・ファインズさんが続投してくれたのは嬉しいですね。このお二方の共演というだけでも、十分以上のトピックだし。

かつて憎み合っていた頃の確執も消え、2人で力を合わせて兄弟パワー炸裂!という展開はグッと来ます。ペルセウスも含め、確執の解消が本作の裏テーマにあると思います。

 

前作のクラーケンも強烈でしたが、今作のラスボスであるクロノスのビジュアルも、それ以上ですね。緻密・豪快・滑らかなCGも相変わらず。

存在感も圧倒的で、どこに逃げても助からなさそうな絶望感しかないんですよ(笑)。これは劇場で観ておきたかったな~。


神々の戦いがストーリーの根幹になったせいか、クリーチャーの出番が減ってしまったのはオリジナル版のファンにとってはチト残念ですね。

オリジナル版に出てきたケルベロスは今作でも欠勤のままでした。ブーボーはちゃんと出すのに…(笑)。

 

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映像特典は前作のBlu-ray版と同様、フォーカスポイントと呼ばれる、本編を見ている最中に要所でメイキング映像が流れるタイプのもの。これって本編をもう一度見なきゃならないのが煩わしいんですね。

本編は本編、メイキングはメイキングで分けて欲しいんだけどねー。