観た、『ラストサマー2』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

これをやらなかったから、ハリポタシリーズを観終えるのに10年近く掛かったんですがね。

鉄は熱いうちに打て! シリーズ作品はテンションが高いうちに次作を見ろ!――の精神で、早々に『ラストサマー2』を観ました。

 

2年が過ぎてなお、ジュリーはあの事件を忘れられず鬱屈した生活を送っていた。

そのせいで、せっかく会いに来たレイにもつれない態度を取ってしまう。

ある日、大学の友達カーラがラジオ番組のクイズに正解し、バハマへの終末旅行をプレゼントされる。チケットは4枚、カーラの恋人タイレルとジュリーに気のあるウィルを加え、一行はバハマに向かう。

島のホテルに着いた一行は最高の終末を送ろうとするも、近々嵐が来ると聞いてガッカリ。

それなりに楽しもうとする中、ジュリーはあの一文を目の当たりにする――“去年の夏に何をしたか、まだ覚えているぞ”……といったお話。

 

シリーズ第2弾、かつキチンとした続編です(実は続編でもないのに、“2”を邦題に冠しちゃうようなバカな配給会社も、ままあるし)。

前作の例の事件から1年後、さらに事件が決着した1年後であるのが今作。

ジュリーが前作の出来事を引きずっていたり、レイとの微妙な関係を描いたりと、前作の空気感を思い起こさせる、いい導入部だと思います。

今作には登場しないヘレンにもああいう形で、小さいながらも見どころを与えるのは、粋なファンサービスですね。

 

ジュリーとレイは遠距離恋愛で、たまに会う程度の仲のようです。

そんなジュリーにお熱(←死語)なのがウィル。友達のカーラは、レイを捨ててウィルと付き合うよう差し向けてきます。

前半でレイは事故に遭いますが、ここでカップル入れ替えになるんじゃないの?と思ったアナタ……ジュリーはそんな子じゃありません(笑)! コテコテのディープキスすらしない子なんだぞ?

まぁ、ウィルも紳士的な爽やか野郎で、悪い人には見えないから印象は良いんだけどね、一つの点を除いては…。

 

バハマ→海に囲まれた島→ビーチ→水着ィィうおおおお→と、健全な男子は連想してしまいますが、島に着いた翌日から嵐がやって来るという、ある意味においての鬱展開(笑)。劇中のキャラだけでなく、俺たちもガッカリだぜ…。

…だからこそっ、カーラのジャグジー(ナイトプール?)、ジュリーの日焼けマシンのシーンには全視力を注げ!

 

カギ爪男は今作にも登場し、そのルーツが少し明らかになる事で、前作での行動の背景にあったものも、僅かに垣間見えます。後付けの辻褄合わせだけど(笑)、まぁそれなりには自然ですね。

チト惜しい点としては、カギ爪男というからには(今作では犯人名=本名でしか呼べれませんが)、カギ爪を活かした技(?)を見せて欲しかったですね。ただの凶器であればカギ爪でなくてもいいわけだし、カギ爪に固執する理由があっても良かったかな?

 

今作も、前作を踏襲するような、モヤモヤさせるような終わり方をしますが、俺ッチの中では決着が付きました。

前作はセーフだったんでしょうが、今作はもうアウトという事じゃないかと。

そもそも生きていた人間にああいう仕打ちをしてしまった以上、カギ爪男と司法の手から逃れられたとしても、特にレイは犯罪者である事に変わりません(ジュリーの罪状はビミョーですが)。

本シリーズは3作目まで存在しているようで、3作目はキャストが総入れ替えされているそうですが、3作目には2作目までのキャラはいない……つまり、因果応報を描いたが故のキャスト一新と思い込むのもアリでしょうかね。

現実的なツッコミとしては、2作目から8年も経過して、今さらキャストを入れ替えてまで再始動を試みたものの、そのままシリーズが終了するパターンなんだろうなーと…(2021年現在も4作目の話は聞こえないし)。

…あ、3作目は見てない、かつ見る気もないので悪しからず。

 

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Blu-ray版の映像特典には、ジュリーを演じるジェニファー・ラブ・ヒューイットさんのMVが収録されています。

ジェニファーさんは歌手活動もしていたようで、本作のエンドクレジットにも使われていましたが、思いの外、日本ではあまりブレイクしなかったねぇ…。

このジャケ写とか頬がこけてるみたいだし、もっとふっくらしてる方が可愛いのになぁ。