以前、『勝手にしやがれ』や『軽蔑』を観た際にも綴りましたが、
================================
================================
↑における字幕表記は惨憺たるものです。
2度以上観たくなるだろうからこそBlu-rayソフトを買うわけですが、ストレスフルな字幕のおかげで、また見る機会があるかどうか……と思っていると、別メーカー=KADOKAWAから発売されているのを知りました。
=====================
=====================
↑のとは字幕が変更されているとの事で、定価も安いのでイチかバチか、件のセットに収録されている3作を揃えちまったい。1作づつ様子見すればいいものを…。
――で、今回は『勝手にしやがれ』を、戦々恐々と観たんですが……一切の問題はナシ!
先の商品に感じていたストレスは全く感じません。ストレスフルからストレスレスですよ。
あんな品質のまま売り出せるNBCユニバーサル・エンターテインメント(ジャパン)という会社には、百どころか、万の呪いの言葉を吐き付けてやりたいところ。
テメぇんとこで扱っている品物もロクに理解できねぇでビジネスにしようとするなんざ、おこがましいにもホドがあるぞバカタレと、まずは一つ(笑)。
KADOKAWA版に買い替える人に対して、昨今流行りの助成金や援助金の一つでもふんだくってやりたいところだぜクソ。
…とまぁ、これでやっと本作に没入した上で、キチンと感想を述べられるようになったんですが、やっぱりよく分かりません(笑)。
話の展開も雑だし、1シーンに割く時間もデタラメだし、キャラの心理描写も分かりにくい。
けど何でしょうね、また観たい気分にさせてくれる、変な中毒性を帯びた作品に感じます。
ところで質問ですが、本作の有名なセリフと言えば?
1.「俺は最低だ」
2.「もう、うんざりだ」
3.「まったく最低だ」
正解は……どれも正解です。
これらは全て同じシーンの同じセリフ、つまり媒体によって翻訳が異なるのです。
特に年寄りの映画通であれば、1以外に選択肢はないでしょうし、最も有名なセリフです。
ちなみに2は、
================================
================================
コレにおける字幕。
3は、
=====================
=====================
コレです。
こうして比較してみた上で、どれが最も的確な翻訳かと聞かれて、オリジナル=劇場公開時のそれを知らないフラットな立場で考えてみると、削除法でなら1が最初に挙げられる気がします。
「俺は最低だ」となると自分だけが100パー最低となるし、それはパトリシアに全く非がない→擁護しているように聞こえますが、3の「まったく最低だ」だと、ミシェル自身と彼を取り巻く状況、もちろんパトリシアも含んだ全てが最悪だと感じているように捉えられます。だからってパトリシアを罵る感情は、あまり含んでいないでしょう。
となると、意訳としては2が一番しっくり来るのかな?
ここだけに限らず、字幕の表記がゴミ以下なのであって、翻訳としては実はユニバーサル版は絶妙なのかもしれません。表記さえまともだったら、KADOKAWA版がリリースされる事もなかったのかなぁ。