『Madeira』を買いました。
泉里香さんの2nd写真集ですね。
泉さんは“モグラ女子”なんて呼ばれていました。今や懐かしい響きになりつつあるけど。
言うまでもなく、“モグラ”とは、(ファッション系)“モ”デルと“グラ”ビアをこなせる女子を指す造語。
なるほど、これは今の泉さんにも通用できる言葉です。
前作では“グラ”の要素が色濃かった(故に男性からの支持が厚かった気がした)ように見受けられましたが、今作では“モ”の方に重きを置いている、つまり女子ウケを優先しているように感じました。
それ故か、今作は前作ほど評価が芳しくありません。水着系グラビアの王道である、ビーチでニッコリ的な写真がないせいかな?
まぁ、ああいう場で恥ずかしげもないレビューをする大半はオジサンによるものだから仕方ないんだけど(笑)。
そんな男性の多くが楽しみにしていたであろう水着姿は、前作に比べれば少ないです。
前作より3年が経ち、キレカワな泉さんも30代に突入しましたが、それも一つの指針なのかな、前作はカワイイ面を、今作ではキレイな面をフィーチャーしたような感じに思えました。
前作のそれと比べて、メイクが大人系に落ち着いたのがその証左でもあるかな?
そう考えると、先に挙げたようなオジサンが望んでいるのは週刊(漫画)誌に載っているグラビアの延長線であり、そんな期待が外されてガッカリしたという表れなんでしょう。
個人的に感じるのは、写真集→男性向け、フォトブック→女性をそれぞれターゲットに据えるのが正解に近いんじゃないかと思うんですよ。
つーか、これは泉さんに限らずの話なんですが。
何故か“写真集”となると、モデル本人も含め、作る側は気構えてしまう傾向があるように見えるんですよね。
撮影地は海外、メイクはいつもより濃いめ、アート性の強い写真(=本人が写ってないようなドーデモ写真)を挿入したりとか。
…そうじゃないんですよ。
キメッキメなよそ行きスタイルではない普段着くらいの、つまり雑誌のグラビア感覚で良いんです。
今作のような普段以上に気合(と金)を注いだ写真集と、どっかの週刊(漫画)誌に載ったグラビアを数号分を収録した、単行本のごとき寄せ集め写真集を発売すれば、おそらく売れるのは後者です。もちろん雑誌のグラビア撮影が、そこまでローコストで済むとは思わないけどね。
毎週グラビアを乗せている出版社の方々、漫画ばかりでなく、掲載したものを集めたグラビアを単行本として発売するのって、できないんですかねぇ?
この手の写真集の多くは、海外のどこそこで撮ってきたという触れ込みを見聞きしますが、撮影地の原風景を眺めるのも、もう一つの楽しみ方です。
…ほら、もうとっくに初老だからさ、いよいよそういう方向に目が行くようになったのよ(笑)。
それはさておき、せっかく&わざわざ地名を写真集のタイトルにしたのに、マデイラという地を実感させる画が少なすぎるんですよね、勿体ない話で。7割くらい屋内撮影だし(笑)。
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と、やや厳しめに言ってしまったものの、やっぱり泉さんがキレカワである事に変わりありません。
総じて、ああいう写真に見とれるオジサンはキメぇと思われがちだけど、「ああ~、これなら見とれてしまっても仕方ないかな…」と見逃してもらえそうなまでに美しい写真が満載です(笑)。
ただ、巻末にインタビューがあっても良かったのになー。