もう一つのゼロサムゲーム | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

ゼロサムゲームとは、参加した人間の勝ち点or負け点のトータルがゼロになるゲームです。

誰かが勝てば誰かが負けるという、数字が絡む対戦式のゲームの基本です。

手っ取り早い例えだとギャンブルに多いのかな? 勝ち点の総和がゼロになる麻雀とか、ウン万円つぎ込んで負ける人もいればその逆の人もいるパチンコとか。

まぁ、もっと詳しく知りたい人はセルフで調べてもらうとして。

 

そんなゼロサムゲーム、数字のプラスorマイナスに使われがちな用語ですが、個人的にはそれ以外でも使える用語だと思うんです。

それは討論の場。

 

例えば、『朝まで生テレビ』に代表されるような討論番組ってあるじゃないですか。

ああいう場に参加する人たちは議論百出とばかりに、まずは各々の主義や主張を口にします。それが正しいか悪いかはさておきつつね。

かつ、ああいう番組は討論というより論争、つまり意見を戦わせなければ番組は成立しません。

だから一般的な意見とそうでない方の意見を出せる人、特に後者、ヘソ曲がりな意見を出せる人をキャスティングするのは重要です。出演者全員がYES派になったら、その瞬間に企画倒れですから(笑)。


けど、ヘソ曲がりな人間も的を射た意見を言う事もあるし、まともとされている人が的外れな意見を言う事もあります。

 ――これって、一種のゼロサムゲームと言えませんか?

 

今の時期、政府の方策に関して、擁護をする人もいれば批判をする人もいます。

擁護をしていた人が変な事を、批判ばかりしていた人がまともな事を言う時もある。

そういうシーンを見ると、これも一種のゼロサムゲームだと思うんです。

 

…つーか、何を唐突にマジトークをしているかって?

いやね、先日、SNSで知り合いと政治絡みの話になったんですよ。

その人は、普段はしょーもないオタクトークで盛り上がり合ってるんですが、政治の話になるとワイドショーのコメンテーターよろしく、スゲー饒舌になるタイプなんですよ。

それまでは2行くらいだった会話が、その辺の話になると10行くらいになるような(笑)。

そうなると俺ッチもメンド臭くなるので、「ああ、そうなんですね」とだけ返して、相手の戦意を喪失させる手を使います。カチンと来てるだろうなーとは思うけど。

 

世の中を本気で変えたい(&金が欲しい)人とは、政治家に転身したり、何かしらの喧伝活動をするものですが、SNSを初めとする井戸端会議程度の場で自分の主張を熱く語ったところで、ただ無為に時間を過ごすだけです。

 

政治絡みのトークとは、人それぞれの主義が出るものです。意見百出&十人十色でね。

たった二人ですら主義が異なる事もあり得るし、そうなってしまった際には自分の主張を貫き通したくなる。

『朝まで生テレビ』が番組として盛り上がれる(not視聴者が増える)のは、そういう心理を逆手に取った企画なんだからだと思います。

 

おそらく俺ッチは、世の中の事を大して知ってはいません。

けど、こうすれば世の中が良い方向に向かうのではないかという考えも、少なからずは持っているはずです。

ならば、それだけで参加資格はあるんだろうけど、俺ッチは政治関連の討論をゼロサムゲームと喩え、そんな不毛な遊びに参加する事はしません。

ギャンブル同様、参加しなければ負ける事はない、つまり負ける事で気分を腐らせる事もありませんからね。

 

…って事で、その人とはなるべく疎遠状態をキープ中です(笑)。