『天地創造』を観ました。
アダムとイブ、ノアの箱舟、バベルの塔等のワードを聞けば、知らない人はほぼいないですよね。
そんな旧約聖書にあるエピソード群を映像化した作品です。
60年代あたりですかね、尺は長い、セットは広い、(エキストラも含んだ)出演者は多いと言った、アメリカの歴史系スペクタクル作品って、たまに見たくなるんですよ。
ぶっちゃけ、ただ長いだけの作品も少なくないですが(笑)、それでもあの頃&ああいう系の作品は、画を見ているだけでも目を肥やしてくれますね。どんだけ古い作品であっても、画面に映る画の豪華さや情報量の多さは、今の目で見ても感心すると同時に、ここまで金を掛けてくれた時代を羨ましくも感じます。
近年の作品だと、現実離れした画が出てくれば、これはCGではないか?と穿った見方をしてしまいます。
けど、古い作品にはそういう本来の鑑賞法を壊すような要素はなく、本物に見える物は全てが本物。本物でないものはややチャチに見えるし(笑)。
実物大セットとしてノアの箱舟やバベルの塔とか作っちゃうあたり、もうどんだけ愛すべきバカなんだよと。
ノアの箱舟には全てのつがいの動物を乗船させますが、あんだけデカければゾウやキリンも載せられますよね。その時点で説得力すら生じます。あんなのをジイさん&オジサンたった4人で作れちゃうんだから、ノアさんファミリーの(設計も含めた)労働力には驚くべきものがあります(笑)。
逆にバベルの塔は、もう少し出番が欲しかったですねぇ。せっかく120メートル(!)もあるようなものを建造したんだから、そんな出し惜しみしないでよ?
古くせー作品だからって小馬鹿にするような人に向けても、この二つは一見の価値はあるし、感嘆できるものだと思います。
人工物が見あたらない大自然の、原野に近い風景にも見入ってしまいます。
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日本では、宗教をやっていれば白い目で見られてしまう風潮がありますが、聖書を読んでおきたいなーと思うんです。
海外作品を観ていると、聖書ネタって多々出てくるじゃないですか? これまで洋画を観てきた中で、原作(?)の元ネタを知っていれば理解できる場面とか少なくなかったと思うんですよね。
だからって、布教活動として家にやって来る人の話を真面目に聞く気にはなれないけど…。
2度目の鑑賞記はこちら。