比較的安かったので、『HGCE デスティニーガンダム』を買ったんですよ。
![]() |
HGCE 機動戦士ガンダムSEED DESTINY デスティニーガンダム 1/144スケール ...
1,901円
Amazon |
現時点では、かなり新しい部類に入る本キットですが、箱を眺めていると……んっ?
…あれ?
やっぱりか…。
――さて、ここで問題です。このキットの値段はいくらでしょう?
ここまで見て、本来なら分かる人には分かるはずなんですが、このキットでは分かる由がありません。
…そう、定価の表記がないのです。
従来の物であれば、ここまでで何かしらの情報があるものですが、このキットには何のヒントもないのです。
一般的に、プラモの箱には定価が記載されています。
こんな風にね。もしくはバーコードの近くとか。
そんな記載をなくすという事は、今後はオープン価格にでもしちゃうとか? もしくは、割引率は店舗の裁量次第?
ウン十年も続けてきた伝統(?)を唐突に止めるという事には何かしらの意味があるだろうし、それは我々にとっては悲報に近いものなんだろうなぁ……と、邪推にも似た懸念が頭をよぎります。
…あ、これを読んだからって、わざわざ&いちいちメーカーに問い合わせしちゃうような人は、当ブログではバカ呼ばわりされるから気を付けてね。
ところで話は変わりますが、最近のガンプラの説明書はヒドいですね。
何がヒドいって、
完成見本の写真があまりにも少ない。写真点数で言えば、箱の横にあるそれよりも全然少ないですもんね。
↑もそうですが、背面の写真すらないんだから(!)、ぶっちゃけありえない。
キットのパーツ量の増加に伴い、説明書の残り紙面が逼迫されてるのは分かるんです。
残ったスペースの中で、完成写真のページは機体解説のテキストにも割かれますが、ここで結構な場所を食ってるのが英訳文。
ガンプラがワールドワイドなコンテンツになり得たのは喜ばしい事ですが、その反面、海外の人が読解できるための配慮も必要になってきた結果なんでしょうね。
スケールモデル(を扱うメーカー)ではとっくにやっている事ですが、“ガンダム”というコンテンツは、まずは日本人に向けて発信しているし(真っ先に日本語で製作されているのが証左)、正直、海外への展開には、そこまで力を入れているとは思えません。であれば、説明書は日本語オンリーにして欲しいんですよ。
そこからnot日本人に向けて、説明書を英語オンリーにした商品として販売とかできないものでしょうかねぇ? 副次的な効果として、“海外版”とか銘打っておけば、一般的でない物(いわゆるレア物)に有難味を見い出せる連中が法外な値段で取引してくれるだろうし(笑)。
お互いにとって不要に感じる異国語のない説明書とは、双方が求めているものだとは思うんですが……手間を含めた、採算の合わない奉仕なんかするわけないか。
名場面を抜粋&再現したカットもありますが……これ、要ります?
そんなのより機体解説をもっと充実させて欲しいんですよ。
何かを再現しようとしているパーツがあっても、それが何のためにあるのか分からない。
最近そう思ったのが『HGUC ディジェ』で、顔を構成するパーツとして、モノアイ式かツインアイ式を選択できる仕様になっていますが、これに関する解説が説明書には一切ないんだから、いちいちマメに調べたりするくらいの熱量を持った人でもなければ、“ただの謎パーツ”という解釈で終了なんですよね。
それって、設計やら成型やらに携わった人の苦労が報われない事でもあるんじゃないかと。
『オルフェンズ』や『ビルドダイバーズ』系のキットに関してのそれは、残り少ないスペースを宣伝or告知スペースとして使っているんだからド最低です。
説明書を担当する部門の方々、完成写真は資料の一つであり、資料とはプラモ製作の上では不可欠に近い要素である事、もう少し認識して欲しい。