観た、『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』 | Joon's blog

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『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』を観ました。

 

マシン帝国バラノイアでは、皇帝バッカスフンドと皇子ブルドントが言い争いをした挙げ句、どちらが先に超力戦隊オーレンジャーを倒せるかどうか勝負する事になる。

バッカスフンドに生み出されたマシン獣バラハグルマ、ブルドントがオカルトの力で呼び出した妖怪オンブオバケを相手に戦うオーレンジャーだったが、総力を以てしても未知なる相手である妖怪に太刀打ちできず、オーレンジャーロボとオーブロッカーが奪われてしまう。

事態を案じる超力戦隊の三浦参謀長は、妖怪退治の専門家である忍者戦隊カクレンジャーへ協力を要請し……といったお話。

 

たまーに、何だかの謎事情により製作されない事もありますが、現役と一つ前のスーパー戦隊がタッグを組む、いわゆるVSシリーズ。もうずいぶん長く続くシリーズは、本作より始まりました。

…え、初のVS作品は『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』だろう!って? あー、はいはい…。

 

製作は1996年。もう20年以上も前の作品なんですよね。

そんな作品を、そろそろ平成も終わるようなタイミングで久々に観返してみましたが……もうね、色々とヤバいです。

近年では長い歴史を持つスパ戦の過去作も見てみよう!的な宣伝(特に配信系)がありますが、これだけ連続的に続いているという事は、それぞれの時代性を背景に作られているという事もであるので、現代に相応しくない描写も少なくありません。

俺ッチはそういうタイプではないんですが……現代の子供には刺激が強いどころか、大人が観ても嫌な気分になりますよ。当時もうっすら思っていたけど、製作者側のスケベ根性が見え隠れしてスゲー不愉快です。

安っぽく使いたくはないけど、セクハラという言葉とはこういうタイミングで使うのが正しいんだろうなと(笑)。

本作で言えば、妖怪オンブオバケは女子が大好きという設定で、ジュリ&モモ(くらいの成人した女子)を餌食にするならまだしも、自称“ピチピチの女子高生”(←典型的なエロジジイのボキャブラリーよ)に舌なめずりしちゃう画とか、たとえ妖怪の姿をしていても余裕でNGでしょ。しかも、わざわざ人間体になって襲っちゃうとか引いたわ…。

 

本作の脚本は、かつて長きにわたってメインライターを務めた実績もある曽田博久さん。

けど、『オーレンジャー』(と『忍者戦隊カクレンジャー』)のメインでもないせいか、キャラ付けに関してしっくり来てない感じがします。まぁ、本編の『オーレ』自体も、キャラの魅力がペラかったけど…。

さらに、この頃にはとっくに第一線を退いているし、特にシーン転換とかの作風も昭和のまま。1996年というご時世に犬の名前がポチだぜ(笑)?

ちなみに劇場版の脚本は上原正三さんで、こちらも(少なくともキャリアは)ベテランを採用しているけど、やはりテレビ版とはずいぶん違和を感じる、やや異色な作風でした。

どうも『~オーレンジャー』は、脚本に恵まれない不遇の作品という印象が否めません。

 

本作の初リリースはVシネマ。テレビシリーズでないのだから、オモチャは極力引っ込めて、ドラマを多めに描いて欲しかったところですが、超力戦隊の兵器(オモチャ)総登場&フル紹介。タックルボーイなんて、とうに忘れてたよ(笑)。

ただこれに関しては、バラノイアの作戦→マシン獣や妖怪があまりにも手強すぎて、全ての戦力を駆使でもしなければ勝てない裏付けでもあるかもしれません。オーレンジャーロボとか、マメに全ての超力ヘッドチェンジしてたもんなぁ。

 

そんなトホホな脚本の本作ですが、まだまだ見せ方は未成熟ながらも、2大戦隊のコラボは熱い!

先輩戦隊に関連する、主題歌を含む音楽が流れるだけでカタルシスMAXですもんね。これこそシリーズの醍醐味であり、前作から観ていたお客さんへのファンサービスだとも思います。

 

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DVD→Blu-rayにアップデートした商品です。DVDよりは綺麗になったけど、まぁあの時代の映像だなという程度の画質です。

DVDに収録されていた映像特典も収録しているのはいいですね。静止画とか、1回すら見ないけど。