パチ組んだ、『レイキャシール エルノア Ver.APSY』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

コトブキヤの『レイキャシール エルノア Ver.APSY』をパチ組みしました。

 

↑です。

2011年のキットなので、新品はもはや市場には残ってないんじゃないかな?

当時、1200円くらいで叩き売られていたんですが、思い入れが限りなくても値引き率が高ければ買ってしまう節度のなさは昔からだったんだなーと、今頃しみじみ思います…。

 

どーせミクロマンくらいな大きさでしょ?と、高を括っていたんですがね。

比較対象品がないけど、意外と大きいんです。

…ところで、一部、画像が汚ったねー写真がありますが、スマホのゴミカメラで撮ったものなので悪しからず。今日び、ここまで性能の低いカメラ、リコールしてもいいレベルだぞ507SH。どこまで退化させてんだよバカヤロー。

 

それはさておき。

本キットはコトブキヤからのリリース。

普段はガンプラ=バンダイ製キットばかりに触れているので、他のメーカーのキットは色々と新鮮です。

同じPS材であってもプラの質感とか、バンダイのそれとはビミョーに違うしね。

コトブキヤの方はビニール開封→表面が油っぽい、ナイフがサクサク入るという感じがしました。最近のキットはどうなってるか分かんないけど。

 

…でね~、一応はパチ組みで完成もできるんだけど、ま~難しい。

スナップフィットとしては、バンダイと比べてしまうと遥かに精度が悪いです。

パーツを合わせるものはまだいいんですが、可動軸としてのダボ&穴のクリアランスは、なにしろキツい!

可動に関わる材質はABSの依存度が高く、ポリキャップなんてボールが2個あるだけという(笑)。

 

そのため、関節系の組み立てはかなりデリケートな作業が必要で、こういう所に時間を割かれがちです。

これから組もうとしている方、仮組みであっても関節は最後までハメ込んではいけません、と助言させて下さい。

仮組みとして軸をキチンと奥までブッ挿して、その後にバラそうとすれば、医療に近いレベルの精密作業が必要であろうし、それを怠ればパーツ破損は確実です。もはやハメ殺しに近いくらいにクリアランスがないんですよ。

ABS関節の、あのキーキーと軋む音に冷や汗を垂らした経験をお持ちの方であれば、分かってくれるはずです…。

 

ならどうするかと言えば、俺ッチとしては、穴を広げるのではなく、軸を徐々に削っていって、ちょうどいい頃合いで止めて、軸径を決定しました。

仮に軸を削りすぎてユルユルになってしまっても、そこから軸を太らせて調整する方が、無加工のまま強引に軸をブッ挿すよりは遥かにマシです。

notバンダイ製のキットは再販もあまりしない(らしい)し、パーツ請求もランナー単位だから、パーツの破損を常に恐れているくらいの緊張感はあった方が良いと思います。

 

具体的な方法としては、

スポンジヤスリで軸を研磨するのが良いと思います。

粗いスポンジヤスリ(赤=スーパーファイン)で軸をつまんで3周回すだけでも、ハマり具合がかなり変わります。

あと少しって所まで追い込んだら、グリスを使います。

グリスと言っても、中年男性であれば多くが持ち合わせている皮脂、つまりは鼻や額のアブラです。

字ヅラ的にも汚らわしい印象が付いて回りますが、顔をサッと撫でるだけで使える態勢に入れるんだから、実は作業効率的にも良いんじゃないかと思うんですよ。天然成分由来ですし(笑)。

ヤスリでカサカサになった表面を脂で湿らせてあげれば、スムーズにハメ込む事ができるはずです。塗装後にもオススメです。

――これを可動軸の全てに施すんだから、たとえパチ組みでも意外と時間が掛かります…。

 

軸自体も径が細く、

↑なんてΦ1.9ですからね。

挟み込みも多いキットなので、塗装完成後の破損を危惧すれば、こういった金属線による補強もせざるを得ません。

ちなみにこれは真鍮のΦ0.8ね。Φ0.5じゃ細くて意味がないし、Φ1.0だと太すぎるので。同じ径のステンレス製を買ったら、固すぎて切れなかった…。

 

で、どうにかパチ組みましたが、本キット最大のストレスは銃の握り手でしょうね。

まぁまぁしっかり握れていますが、銃との干渉部分を削り込んでいます。銃の方は削りたくないしね。

この左手側はまだいいんですが、右手側は壊滅的。

成型不良かっつーくらいに受け(穴)がイビツで、軸の接する面積が少なすぎるから?と思って加工してみましたが、まるで変わらず(笑)。

デカい銃と拳銃を持たせる際の共通パーツだから、接着もしたくないんですよねぇ(親指は大丈夫だけど)。

この辺、最近出てるナントカガールズと汎用性あるかなぁ?←ないっぽい…

 

可動範囲や可動軸の配し方とか、人間の可動を模しているのが新鮮なキットでした。

大腿部のパーツも無駄に滑らかで美しいラインを形成します。こういう所にこそスポンジヤスリの本領が発揮される時っ…!

 

――と、パチ組みしただけのキットレビューなんて1ミリも面白くないのは重々承知ですが、プロポーションの検証だのアクションポーズだのは他のサイトにお任せしてるので、当ブログとしてはあくまでキット製作に重きを置きたいと思います。

これから作ろうとしている方々への、せめて先行情報や予備知識として、製作の際の失敗を避けられれば幸いです。