観た、『セカンドの美学 シャア・アズナブル』 | Joon's blog

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

BSプレミアムの、『セカンドの美学 シャア・アズナブル』を観ました。

作品的には2番目=セカンドであるシャアに、人はなぜ魅力を感じるのか?を解明するというドキュメントでした。

 

その中で、一般の方々や一部のスタッフやキャストの証言(?)を紹介していました。

ここでシャアを演じた池田秀一さんを登場させなかったのは正解ですね。正確にはスケジュールの都合でNGだったようですが(笑)。

シャアを一番よく知っている(キャラを演じている)とされる藩さん母子の、ありそうで意外にないツーショットは貴重だったかも。

 

そうそう、藩さんと言えば、これは恵子さんの意見ですが。

アムロVSシャア&ララァの戦闘において、アムロとララァの交感のさなかにシャアが「ララァ、奴との戯言は止めろ!」というくだり。

これは、シャアがやっと見せてくれたヤキモチなんじゃないかと。

それまでのシャアは、アムロとララァが自分が知り得ない領域での交遊を知っていながらも澄ましてばかり(笑)。

それを見かねて、間男のごとく2人の間に割って入るのは、なるほど、これはやっぱりヤキモチですよね。

とっくに古い作品だし、語りつくされてもいるはずなのに、未だにこういう新しい発見(や解釈)ができるんだから、まだまだ観足りていないんですかね。

 

“バブみ”という妙な言葉についての解説をし始めてから、シャアが天然だとかイジられキャラだとか解釈するのは新しい観点でしたね。肯定的には捉えませんが。

 

にしても、この番組に出てくる、特に40代以上(であろう)の大人。

若い方々に「何、お前、知らねぇの? ガンダムってのはだな…」と講釈を垂れたり。

関連アイテムを買い漁る事がキャラへの愛の証だと思っていたり。

ひと言で言えば“赤”と呼ばれるものにこだわればシャアを気取れると思っていたり。

テレビで放送される→大衆の前に出るのに髪を梳かしていなかったり。

脚を組みながら部下と対峙してカメラを向けたり。

パソコンのディスプレイに指で直に触れたり(←これは地味にムカつく!)。

――もうね、同じくらいの世代としてスゲー情けないというか、なりたくない大人の姿丸出しでイヤんなりましたよ。

一番引っ掛かったのは、アムロを、そろそろ引退する有名女性シンガーと同じアクセント→語尾上げで呼んでいた事ですね。

 

でも、逆を言えば、そういうオジサン達が主導しているからこそ、こういう番組を放送してもらえるんですがね。

ややシラケ気味だった若いスタッフの方々、こういうオジサンに付いて行ってあげてね…。