『マッドマックス/サンダードーム』を観ました。
観ましたが……何ですか、コレ?
お話も去る事ながら、アメリカ映画のような様相を呈していて、前2作をスパンなく観た後であれば、どうにもならない違和感を抱きます。
特に特徴的である、矢継ぎ早に流れっぱなしの劇伴が邪魔ですよね。
ティナ・ターナーさんが共演との事ですが、オープニングのタイトルバックにおけるビリングはメル・ギブソンさんの直後(この後にタイトルが出る)、しかも主題歌まで歌っちゃう始末。個人的に、主題歌は出演者が歌うものではないと思っているので、これはタイアップの一環なのかなとも穿ってしまいます。
世界観を構築→統一するプロダクションデザインがしっかりしている(=金が掛かっている)のはいいんですが、本シリーズにおいては、少しくらい雑な方が似合ってるんですよ。
マックスが、原始民族の子供達の引率役を務めるのも、やれやれです。
『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』における、イウォークを思い出しましたよ(笑)。あそこまで戦力にならないのが救いですが…。
サブタイトルにもなっていますが、サンダードームとはたったあれだけの物だったのかよと。
クライマックスでもう一度くらい使うと思ったら、それもなく。街のイベントステージにもかかわらず、終盤では遠景にすら映ってなかった気もするし(笑)。
クライマックスと言えば、自分の街を大破させられたアウンティは、自らも死に物狂いでマックス達を追いますが、その決着がああいう形で終わるのも何だかなぁ。部下の方々もポカーンでしょ…。
マックスが、本シリーズの象徴、かつ真の相棒とも呼べるインターセプターと別れた時点で本シリーズは終了だったのかなぁ、と。
まぁ、『マッドマックス』の番外編にメルさんが出てくれた作品なんだと思い込めば、もう少しはガッカリ度数も下がるかな(笑)?
ここから30年の隔たりを経て、『~怒りのデスロード』へどう繋がるのかが楽しみであり不安でもあり…。