大みそかに観てしまったのなら、翌日には続編を観るしかないでしょう!って事で、『マッドマックス2』を観ました。
今作で初めて、本シリーズの背景が描かれます。
持ってったのはあちらながら、いよいよ『北斗の拳』の世界観に近付いてきますね(笑)。
『北斗の拳』もさながら、孤高のヒーローが無法者たちと戦う構図は同じような物。
そんな対決の方法ですが、これは前作もそうだったんですが、敵が銃を(ほとんど)使わないのがいいんですよ。
マックスは使うけど(笑)、弾薬が限りなく少なく、ここぞというタイミングでしか使わない。この辺、アメリカ作品であれば無尽蔵に弾薬を使うんでしょうがね(ちなみに本作はオーストラリア作品)。
敵が持つのは基本的に殴打するための鈍器で、飛び道具はせいぜいボウガンという原始的な装備ですが、これが本シリーズの世界観を構築する大きな要素です。
前作で同僚や妻子を奪われたマックスは、偏屈になりました。
あくまで自分が生きるためにしか行動しないはずが、困っている人は見過ごせないのがヒーロー(作品)の宿命ですよね。
けど、飼っていた犬も殺され、実は真の相棒であるはずの車=インターセプターもあっさり壊されてしまいます。これはチト衝撃。
もう失うものが何もないはずが、これらを失い、そして失っちゃいけないはずのものまで失ってしまうラスト。
今作はマックスから全てを剥奪するお話なのかもしれませんね。
それにしても本シリーズの目玉であるカーチェイスは、相変わらずの疾走感を伴い大迫力です。
運転している人の顔を写すカットによくある、車が静止した状態で、カメラの動きだけで走ってる感を出すアレは興ざめですが(笑)。
爆破やクラッシュ等を、ミニチュアによるカットで逃げないのも良いんですよね。