もうそろそろどころか、とっくに人生の半分以上の付き合いになっている『SCREEN』。
の、'18年1月号を買いました。
近代映画社がなくなって存続が危ぶまれましたが、『SCREEN』は日本の老舗の映画(洋画)雑誌です。
『キネマ旬報』はディープすぎるし、『映画秘宝』は斜に構えた見方しかできないし(笑)、なら、それなりに洋画全般をフォローしている雑誌と言えば、本誌なのです。
ちなみに、
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SCREEN(スクリーン) 2018年 01 月号
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今月号は、毎年恒例のスター&監督名鑑が付録。
これが結構な情報量(162ページ!)で、ただの付録と呼ぶには勿体ないクオリティです。
それでも950円なんだから、無意味に高騰する近年の雑誌の価格を考えれば、実に良心的です。
そんな価格設定もあってか、本来のターゲットは中高生くらいなんでしょうかね?
‟海外スターのファッションチェック!”とか、オジサンが読んでいるのはどうかと思わせる特集も少なくないんですが(笑)、新作映画のあらすじ紹介が実に客観的だったり、海外文化に関して知り得ないような社会的な記事もあったり、年寄りが読んでもためになるんですよ。
個人的には、誤植や誤表記が皆無に等しい点が、実に読みやすくて重宝します。
特に近年のサブカル系雑誌は、校正のお手抜きっぷりが実に目に余るので、これも含めて、やはり若い人が手に取ってしかるべきの雑誌だと思うんです。
――それはさておき。
少し前にワイドショー的な情報番組で、ハリウッドでのセクハラネタが報じられましたが、それに関しての記事が今号に載っています。
リアルタイムでの報道はチラ見程度しか知り得ませんでしたが、経緯や当事者の言葉等をまとめて読んでみると、ま~年季の入ったクズですね、ハーヴィー・ワインスタイン。さすがに‟さん”付けはしませんよ(笑)?
ワインスタインはプロデューサーとして、数々のヒット作や良作を世に送り出してきた人物。
個人的に、お金を払って観る、商業形態としての映画を考えると、作品の責任者とはプロデューサーだと思っています。監督はあくまで作品の内容に関してのトップにすぎず、そんな監督→スタッフ&キャストを雇ったりお金の管理をするのがプロデューサーの役目ですからね。
だからこそ自分の好みの女優を雇うのみならず、それ以上の関係も持てるんだと勘違いもするわけです。
そんなキャスティング・カウチ→公私混同の極みで、‟公”が上手く行くとは思えないんだけどなぁ。
‟枕営業”なんて冷やかし言葉(の発症の多くはネットにあると思う)もちょいちょい使われますが、おそらくは日本でも同様ですよね。
似たようなケースはありそう、もしくは隠蔽されているんじゃないかな。
まぁ、中には、その程度の辱めよりも名声が欲しいと思う人もいるでしょう。
でも、それって自分の尊厳を捨てているのと同じであり、ナメられているって事です。ただのオモチャとしてしか扱われないんだから。
仮に自分が大成した後で、自分の子供に話せるかどうかをまず考えて欲しいものです。
近年では、セクハラだのパワハラだのという言葉が軽はずみに使われるようになり、本来の意味が薄まっているようにも思えますが、要は脅迫、もしくは、いじめですよね、こういうの。
抗う術を持たない人間に対し一方的な要求を突き付けるんだから、それ以外の何物でもありません。立派に犯罪です。
ああいう、女の敵であり男の恥とも呼べる人間の醜態には腹が立ちます。
と同時に、特にエンタメ界に身を置く女性はキラキラしているものだから、その輝きを失うような真似はしないで欲しいんですよ。
…と、あたかもオジサン的な言い回しをしてしまいましたが(笑)、オジサンだからこそ、老いや若いなんかカンケーない、女性ならではの輝きを持ち合わせていると感じるんだ。