観終えた、『総天然色 ウルトラQ』 | Joon's blog

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『総天然色 ウルトラQ』、ようやく観終えました。

買ってから6年越しの話とは…(笑)。

 

今さら多くは言わずもがな、モノクロだった『ウルトラQ』をカラーライズしてしまうという、夢の企画。

保守的な人は「白黒だから良いんだYO!」と、取り付く島もなく否定しちゃうんだろうけど、そんなメンドくせー人のためにモノクロ版も収録されています。

かく言う俺ッチも、カラーライズ版のみの収録であれば買わなかったかもだけど。

 

全27話。

Blu-ray版もこんな値段で、思わず二度見ですよね。

いくらカラーライズされてるからって、高すぎだよ!とも思います。いや、高いと断言。俺ッチも、買うのをどれだけ悩んだ事か…。

 

 

とは言え、コンピュータでの着色作業だけでも大変なのに、その色がどんな色だったのかを多々リサーチしたり、その仕事量は気が遠くなるほどに膨大なものだったと想像できます。

まぁ本来は、我々消費者にとっては、そんな作り手の苦労話なんかどーでもいいんですがね。同情で品物を買うわけではないんですから。

ただ、それを僅かに知っておく、つまり見識を広めておくと、本編とはまた違う感想を抱けるものです。

少なくとも、買って後悔する物ではありませんでした。

 

色の情報に関しては、曖昧な記憶を掘り起こしたり、見栄えを良くするための配色だったりと、当時の色を全くそのままは再現していません。

なおかつ、本来なら見えちゃいけないもの(操演するスタッフの手とか)をCGで消すという暴挙も行われていますが、冷静に考えれば、そういうものを着色するのも変な話ですもんね(笑)。

 

改めて見直してみると、『~Q』は実に金が掛かっている作品だなぁ、と。

モブの多さや自衛隊の出動シーン(戦車はさすがにミニチュアだけど)のみならず、数話に1回はヘリやセスナをわざわざ飛ばしているし、車に疎い俺ッチでも高級(そうにみえる)車である事が見て取れる。

特に車に関しては、万城目淳が乗っている事が多いけど、周りにある大衆車とは比べ物にならない図体のデカさはアメ車なのかな?

確かに、あれだけ怪獣退治に一役買っていれば宣伝効果もあるし、星川航空って意外と儲かっていても不思議ではない。淳ちゃんのサラリーも相当なものなんでしょう(笑)。

話が逸れたけど、似たような話が2回とないしつまり、この手の作品には確実にあるバンク(フィルム)がない時点で、実は贅沢な作りの作品なんです。似たようなシーンがあっても、フィルムを使い回さないあたりに、こだわりすら感じますね。

 

つーワケで、カラー版の『ウルトラQ』、特にオジサン~お爺さんに観て欲しいですね。当時の色が、どのくらい再現されているのか聞いてみたいです。

――そうそう、

 

『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』が、廉価版として再販されるそうですね。

特典の類がないとは言え、初リリース分の半額以下! マジですか! 

…3年前の俺ッチよ、聞こえているか? 聞こえていたら、あと3年待てば安く買えるぞ! 

統一性のあるボックスアートも羨ましいなぁ…。

…ええーいっ、せめて『~Q』の廉価版はしばらく出すなよっ。