『スーパー戦隊 THE MOVIE』を観ました。
『ゴレンジャー』から『オーレンジャー』までの劇場版を集めたコレクションです。
今やスーパー戦隊シリーズは41作目を数える、TV史においても長寿シリーズとなっています。
となれば、自分が知っている以前の作品も見てみたいという、温故知新の精神に富んだ若い人も現れるし(かなりレア種でしょうが)、そんな人達のためにも歴史を持つシリーズの映像ソフトは常に世の中にあって欲しいんですよね。
俺ッチも久々に観たんですが、色々と微笑ましい箇所やツッコミたい箇所が思いの外多くて、これはこれで楽しめました(笑)。
…でも、1から10までのクズ映画と言われれば決してそんな事はなく、単純明快という普遍性の中にも痛快感やカタルシスは確実にあり、引き込まれるシーンは少なからずあるはずだと思うんです。
そんな要素の一つが、スーパー戦隊のお家芸である、戦闘前の名乗り→戦闘開始に至るまでのシークエンス。
特に本品に収録されているような古い作品だと、その辺が黄金パターンのように使われ、ワンパターンだと言われようが、やっぱり燃えてしまうんですよね。戦隊名を名乗った直後に主題歌のイントロが掛かれば激アツです。
スパ戦に限らず、この手のヒーロー作品を盛り上げるのは激伴=BGM、特に主題歌なんだよなーと思うんです。
そんな中、異色すぎるオンリーワン、別名:つまんない作品が『超力戦隊オーレンジャー』。
『ゴレンジャー』からブチ抜きで見ていると、本作だけがチト毛色が違うように感じるのは、劇伴がスゲー少ないからなんでしょうね。40分くらいの作品に(音楽を担当している横山菁児さんの曲が)10曲もないんだから、これは異常事態なんじゃないかと。
音を消して観れば、まぁそれなりの事をやっていますが、それじゃ映画にする意味がなくなっちゃう…。
劇場公開した時にも観たんですが、その時もTV版との差異が気になったんですよね。
一番目立つところでは、“バラ○○”というマシン獣のネーミングのパターンを踏襲していなかったりとかね。
『ジェットマン』や『ダイレンジャー』を経て、作り手側が(ようやく)こだわりを持ち始めたと感じさせた矢先にこれかよと、ガッカリした覚えもあるなぁ。
何より脚本がTV版のメインライターではない上に、上原正三だから仕方ないなと軽く納得したり(笑)。
子供向け作品のベテランが“エロス”なんて言葉、使っちゃダメだろ。
――とまぁ、『オーレンジャー』だけが異端に感じるけど、他の作品は気楽に楽しめるので、TV版を全話見るまでのテンションがない人には、手っ取り早く見れてオススメです。
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もしくは、主題歌を聴いて懐かしさに浸るのもアリ!ですよ。