まだゴールデンタイムが面白かった時代。
今で言う“お笑い”とはチト違うけど、志村けんさんは我々に笑いを提供してくれました。特にコント番組ですね。
その辺りの頃かな?
日本に来たての外国人の方々が、初めに面白いと思う日本のテレビ番組はシムケンさんの番組だったそうです。
その最たる理由は、まだ日本語がよく分からなくても、ある程度は面白さが伝わるから、というものだったようです。
かつての喜劇王、チャールズ・チャップリンさんは、トーキー作品が世に出回るようになってからも、台詞のないサイレント作品にこだわりました。
その理由もまた、言葉の分からない外国人が見ても面白いと感じてくれるからだったようです。
伝記映画『チャーリー』でもやってましたよね、この辺。
――だからって、“日本のチャップリン”とか寒い言い方はしないけど、老若男女に理解される笑いを作っていたシムケンさんの黄金時代が実に懐かしく感じます。
時代の流れか歳を召したせいか、現在では守りに入ったようなテレビの出方をしているのが、かつてのシムケンさんの笑いで育った世代としては、チト寂しくもあります。
ただ……近年では、うっすらイラッとする事があってですね…。
深夜にコント番組が放送されていますが、これを含め、トーク番組等でもよく見る光景なんですが…。
タバコ吸いすぎです。
タバコ好きなのは構わない。ただ、あまりにも公私の境が付いていないような姿勢は見苦しいだけでなく、ガッカリすらしてしまいます。
大物に対し、その辺のダメ出しができる人が周囲にいないんでしょうが、リラックスムードも度が過ぎれば、やっつけ仕事に見えてしまう。
厳しい言い方をすれば、惰性で今のポジションにいられていると言っても過言ではありません。
コメディアンだって、立派なヒーローです。
そして、ヒーローとはカッコ良くあるべきもの。
例え不本意であっても、ヒーローになってしまったからには、圧倒的多数の人に影響を与えるものです。
しかし、ああいう姿を安っぽく見せてしまう今のシムケンさんには、かつて我々が抱いていた畏敬の念は向けられません。
タバコを吸ってる姿を見せない唯一の番組が、あの動物番組だなんて、悲しすぎるんですよ!
酒やタバコばかりが寿命を縮めるものではないけど、ファンからすれば、少し節制して欲しいんですよね。
個人的にも、まだ長生きして欲しい老人の一人ですから…。
それはそうと、『バカ殿』より『だいじょうぶだぁ』の方が好きなんですが……かつての松本典子さんのポジション、今だったら磯山さやかさんが適任に思えます。
「人間ルーレット~、ジャカジャン」、またやってくんないかな~…。