観る? 『サンダーバード ARE GO』 | Joon's blog

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『サンダーバード』50周年との事で、『サンダーバード ARE GO』なる作品が制作→10月よりNHKで放送がスタートするそうです。
先日、夜に放送されていたSP版らしきものを観ると、既に放送が始まってるっぽかったので、1話から観れないならスルーでOK精神が旺盛な俺ッチなのですが、まだ本放送が始まっていないのであれば観てみようかな?

とりあえず、上記のSP版を観た感想ですが…。
スーパーマリオネーションが21世紀に復活するはずもなく、CGになるのは当然だよなーと、高を括りながら観ていましたが、CGのクオリティは異常に高く、まるで本物のような質感にさえ見える箇所もチラホラ。
…ん? いや……コレは本物=ミニチュアでしょ?と思いましたが、それが正解。
全編CGに見えて、実は随所にミニチュアを使っているという、なにげに贅沢な作り! トレイシー・アイランドの作りも実に精巧で、一見の価値アリです。
ひと昔前はミニチュアやプロップ等の本物を使った特撮が多く、それよりも遙かに比率が低いCGのカットに目が行っていましたが、本作の場合はその逆で、ミニチュアのカットを見つけるのが楽しみの一つになっているとも思えます。時代を感じるねぇ…。

周知の通り、近年では映像作品に3DCGが盛んに使われています。
本物を作るより安上がりである、という風潮が世間一般の認識であるように見聞きできますが、CGを作るのだって多大な労力とセンスが必要です。
今や映像も4Kだ8Kだと解像度が高くなる一方だし、そこに映ってしまうからには画面の四隅にまで気を遣わねばならないんだから、細を穿つようなまでの緻密さも要求されてきます。
そんな疲労を募らせたCGクリエイターの声が多く聞こえてくれば、一巡して、ミニチュアが復活するような時代が到来する……なんて事はないかな?

それはともかく、本作ですが…。
時代とは言え、横文字の多用がチト寒い気がします。
「サンダーバード・アー・ゴー!」っつー掛け声とか、言わされてる感MAXに思えるんですよ。
“インターナショナル・レスキュー”なんて名称も言いにくいし、声優さんの負担も大きそうでしょ(笑)。旧版に倣って“国際救助隊”の方がカッコ良くない?
声優さんと言えば、アニメ畑出身の方が多いのかな? いちいち声を入れなきゃいけないのは分かるんだけど、どうもアニメアニメした芝居が少々耳に障ります。まぁ、CGとアニメは表現方法が似ているから、仕方ないんでしょうが…。

『サンダーバード』と言えばメカですが、今の目で見ると、日本のロボットアニメを見過ぎてしまうと、本作におけるメカでの救助活動が実に能率が悪く思えてしまうんですよ(笑)。
かと言って、人型のレスキューメカを出してしまえば『サンダーバード』の世界観がブッ壊れるのは確実だし…。
…ここはいっちょ、河森正治さんデザイン(おおっ!)のサンダーバードSが、バルキリーよろしく人型に変形することを願って……という冗談は抜きにしても、サンダーバードSには期待してしまう!

ところで……本作に関連するニュースを読んで思い出しましたが、そういえばあったっけね、実写版…(笑)。