観た、『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』 | Joon's blog

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『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』を観ました。

オリジナル版でも『シャイダー』は、前2作との関連性が、ほとんどないんですよね。
どんなピンチになったところで、先輩2人が駆け付けてくれる事もないどころか、世界観が違うのかと思うくらい。
そんなポジションの作品なので、この度の次世代宇宙刑事シリーズにおいても、チト毛色の違う作品になっていました。

新世代宇宙刑事の性格は、
 撃 → 熱血
 快 → 沈着
 舟 → オチャラケ
って感じでしょうか。3番目はどうとでも転べるという利点を活かしすぎてる気もしますが(笑)。とは言え、ヒーロー作品ですから始終ノーテンキでいる事もなく、決める時は決めるってタイプですね。
これはキャスティングの妙というか、『仮面ライダーオーズ』で伊達明を演じた経歴がある上での岩永洋昭さんだからこそではないかと思うんです。
メイキング等を見る限り、岩永さんと舟のギャップは少ないので、やはり絶妙なキャスティングなのではないかと思います。
さらに思ったのは、3人の個性を表すにふさわしい服装っつったら、
 撃 → Tシャツ
 快 → ジャケット
 舟 → 上裸
でキマリでしょ(笑)。撃は、なるべく黒のTシャツで出て欲しいんだけどなぁ(メイキング等ではよく見られますが…)。

シャイダーっつったら、相棒の女宇宙刑事は武闘派でないと。
これは『ギャバン THE MOVIE』の頃から言ってたんだけど、もしシャイダーが作られるなら、アニー(もしくは似たポジションの人)は武田梨奈さん一択でしょ!みたいな事を、公開前から熱望していたんですが…。
シャイダーの相棒である女宇宙刑事タミーを演じるのは、川本まゆさんという人で、不勉強ながら知りませんでした。
アニーっつったら、ヘタすりゃ焼結後のシャイダーよりも強いかもしれない(笑)くらいに戦えるでしょ? すなわち、そこそこどころか、かなり戦える人じゃないと務まらないと思うんですよ。となれば、やっぱ武田梨奈さんしかいないはずなのにさー。
それを、どこまで動けるのか分からないような女子をキャスティングするとか、どーゆー事だよと。そりゃねーよ浩一監督、終わったよ、あーあ。

…と言った気持ちで鑑賞に臨んだ……んですが! 
1時間後には全力で謝罪しなければならない状況に陥りました。
えー、ハッキリ言います。
川本まゆさん……最高です♪
こんなにカッコ良く動ける若手女優がいたとは!と目からウロコ。腰の落とし方が既に違いますもんね。
アニーとは別人なので無理なんですが、他の宇宙刑事同様、2代目アニーを名乗ってもいいくらい。
これは撃=石垣佑磨さんのそれを見て感じた事でもあるんですが、なにより、早さもある上でキックの精度が高い! 回し蹴りも、確実に相手の頭部を捉えてるし。
芝居面においては、まずは声を出せるだけでも合格ではないかと。
どことなくですが、アニー役の森永奈緒美さんの面影を感じさせるような顔立ちも、本作においては高ポイントですね。
…とにかく! 川本まゆさんは個人的に有望株なので、皆様の清き一票を(←?)!

アニーと言えば、森永奈緒美さんの出演もトピックの一つ。なにしろ、大ちゃんは絶対に出られないのだから…。
アニーが地球に赴任していた頃の大ちゃんとのツーショット写真を見るシーン、身構える事なく、自然に泣けましたよ…。
フーマ壊滅の後、大ちゃんとアニーは銀河連邦警察を退職。その後も2人は連絡を取り合っていて、その中で本名である大と呼ぶようになったんじゃないか……なんて想像しています。
このあたり、ナレーションでクドクド説明してたらドッチラケだったでしょうね。

シャイダーとタミーの関係には、一つ苦言を。
オリジナル版とばかり比較するのも無粋なんですが、かつてのシャイダーとアニーは信頼で結ばれていた、あくまで仕事上での相棒同士。
今作でのシャイダーとタミーが、ほとんど恋人同士ってのはどーなのかなぁと。
タミーを止めたアレの後で、信頼以上の感情が芽生えるのであれば分かるんですが…。

――って事で、ギャバン・シャリバン・シャイダーまで作られ、これで一つのノルマはクリアしました。
今後、次世代宇宙刑事シリーズがどうなるのか、非常に気がかりなところです。
個人的には、Vシネが一番良いと思う公開形態だと思うんです。
『シャリバン』や『シャイダー』を観た人であれば、規制のうるせーTVじゃ物足りないって事は分かるよね?


☆ 追記 ☆
何かの拍子でハッと思いだしたが……この流れでシェリーが出ないのは納得できねぇっ。