妥協と思いやり | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

人間は誰しも失敗をします。
そんな隙を突いて、失敗が見えた瞬間に指摘するに留まらず、過剰なまでの謝罪を要求する。
どうやら今の日本では、どこかの組織に所属するまでもなく、ヤクザという人種になれるようです。

…いや、ヤクザとは少し違いますかね。
他人の失態を自分の利益にするという意味ではヤクザと変わりませんが、↑のような連中が得ようとする利益とは、相手を貶めたという優越感です。
相手が困惑する姿を見て良い気分になれれば大満足♪みたいな。
人間の底辺とされるようなヤクザも、こんな連中に対しては胸を張れるんじゃないかと。

基本的には機械の作業なのかもしれませんが、機械を扱うのは人間。
人間であれば誰だって過ちを犯すし、過ちとは不本意ながら起きてしまうものです。
それを理解した上で、他人への思いやりがある人がもう少し多ければ、今回のマックのフィーバーっぷりもここまで加熱する事はなかったと思うんです。

どれだったかに混入物があった際、それを買った店舗ではなく、わざわざ保健所に一報を入れたようですが(写真まで撮る周到さ)、もはやハシャいでるよね(笑)。
確かに、せっかくお金を出した物が不良品であれば腹も立つし、文句を言える権利はありますが、こういう人間は前後の見境なく、まことしやかな言い分を以て八つ当たりをしているだけの狭量な人間です。
異物を飲み込まなかったのは幸いだったけど、こんな親を持った事については、子供も気の毒になぁ。

モグモグ、ムシャムシャ。
…ん? 何だか妙な噛み応え……ってオイ、変なのが入ってるし!
「あのー、さっき買った物の中に、こんなのが入ってたんですけど」……ってのが、もしも自分だったらの場合。
…何を綺麗事を抜かしてやがるんだって? つーか、むしろ、この程度で十分じゃないですか? 飲み込むという事故は防げたのであれば。

不良品にヒットしてしまう事もあるでしょうし、店員さんだって失敗する時もあるでしょう。
そこでカチンと来るのは仕方ないけど、一瞬、冷静になって考えて欲しいんです。――もし自分が提供する側だったら?と。
自分だって失敗する事があると思えば、それを負い目にも感じるはずだし、他人に言われるまでもなく、自身が一番凹みます(凹まないとしたら、それは真剣さがない証拠)。

だからこそ、僅かな妥協と思いやりがあれば、多少のトラブルは解決できると思うんです。
そんな思いが通じているかどうかは分かんないけど、少なくとも俺ッチはそうしてきたし、これからも止めないつもり。
買い物や食事は多々してきたけど、そこまで目くじらを立てるようなトラブルが皆無なのは、そんな心掛けがあってこそのものだからである……と、誇大妄想に浸りたい(笑)。

…あー、そうそう、今回の件で、自分のマック不信がエスカレートしたと感じる人は、二度と行かない方がいいと思います。
いわゆるジャンクフードなんか食わなくても生きていけるし、よくよく考えれば、体に良くないものを食わせると揶揄されるような店なんだから、少しでも危険を感じるなら違う物を食ってた方が長生きできますよ?