パクりパクられ | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

ナントカって漫画が、とあるゲームに登場するキャラを無断で作品中に使用したとして、作者や担当編集やら、果ては役員まで書類送検されたとのニュース。

近年は、漫画作品数やその作者の頭数が尋常ではないほどに増えました。
昔に比べると、容易く雑誌デビューできるようになった環境のおかげとも言えるんでしょう。

さらに言えば、アニメ・実写問わずTVで放送されるドラマ同様、漫画業界も早めの回転を望んでいるんでしょうね。
要は現代人が飽きっぽいって証左なんだけど、それはさておき。

そんな星の数ほどいる漫画家の中で、“プロ”と呼べる人はどれだけいるんだろうと。
この場合の“プロ”とは、根性の問題ね。
今回パクられた作者もそうですが、商業誌と同人誌の境が付けられなかったのが問題じゃないかと。
同人誌に掲載(?)される多くは、作者の自己満足で描かれた作品。商業誌でない分、どれほどやりたい放題やったところで、何者にもそれを止める権利はない。
けど、商業誌で作品を発表するにもかかわらず、そんなノリ重視の悪ふざけが祟って今回の騒動に発展したのかなと。

ついでに言うと、ある意味、検閲に近しい存在であるべき編集の人間も、一緒になってハシャいでたのかもしれませんね。
大衆に向けて発表するものだからこそ入念に、幅広い視野を持った人材に恵まれなかったのが、あの会社(の中の出版部門)の不幸だと思います。仲良しごっこもホドホドにしとけって事ですよ。

“類似”ではなく、本物を故意に“無断借用”=“盗用”する時点で、プロ意識が欠如しているよね。
同人誌で好き放題やってた方が、精神的にも経済的にも気が楽かもしれないので、この作者は商業誌はもう辞めてもいいと思います。

――とまぁ、パクった方の漫画に対して辛辣な意見を連ねましたが、ハッキリ言ってしまえば、今回パクられた方のゲーム作品だってゴマンとパクりまくってるんだから隙だらけですよ(笑)。せいぜい逆ギレされないよう、穏便に和解できればいいんですがね。
…しかしまぁ、漫画もゲームも、作者の自己満足を大優先しているのがハッキリ分かってしまう作品、ホントに増えたわ…。