『花嫁衣装は誰が着る』の興奮も冷め止まぬまま(?)、お次は『スタア誕生』を観始めてます。
しかしホント、大映ドラマというヤツは、どうしてこうもマンネリ全開のキャスティングにGOサインが出るのか。
『花嫁衣装~』を観終えた後なので、梶芽衣子さん演じる貴子=お母さんが、いつ冷酷キャラになるのかとヒヤヒヤですよ(笑)。
ストーリーはセルフで調べてもらうとして。
大映ドラマですからね、主人公は相変わらず苦境に立たされます。別名、主人公のイビられ体質が改善されるまでのドラマとも(笑)。
順子が通う三上アクターズスタジオには、俳優を目指す有志が集まりレッスンを受けていますが、ここの空気の悪さがドラマ的には最高です(笑)。
『花嫁衣装~』のユリデザインルームよろしく、リーダー格は必ず主人公を目の敵にし、その取り巻き連中も右に倣え状態という定番パターン。
そして、偏見や誤解から四面楚歌だった主人公が、徐々に理解し合える仲間を増やしていくという、対立→和解というパターンも定番です。
世の中、自分がどんなに必死こいても、そんな誠意が届かない相手は確実にいます。
けど、その逆もありきで、順子のように小さな誠意を積み重ねれば、自分を理解してくれる人も必ず現れるはずです。
…では、順子をイビる広美はどうなのか?
根拠もなく特定の人を目の敵にしたり貶める広美の行為は、いわゆる“いじめ”。
現在14話、初めは全員が広美派だったけど、半分が順子派になりました。こういう手の平返し(?)が続くのかどうかは分かんないけど、このペースが続けば順子派が増えていくでしょう。
となれば、そんな広美が受ける報い(の一種)は“孤立”。
広美というキャラは卑劣な行為のメタファーとして描かれているので、賢い人は見習っちゃダメよというメッセージを含んでいるのです。
そして、本作の一つの見どころでもあるのが……三上淳一を演じる若林豪さん。
俺ッチが10回以上転生したところで、この人のカッコ良さは身に付けられません。
粗野でワイルドなオジサマが大好き♪なんて女子が本作を見れば、2秒で陥落です。
どーです、このモミアゲ。
まるでウルヴァリン、“和製ヒュー・ジャックマン”と言ったところ。
…否、時系列で考えればこちらの方が先なので、ヒュー・ジャックマンさんの方が“洋製若林豪”なんです(←そうか?)。
キャラ的にも、心臓を患っている順子をビシビシと容赦なくシゴいたりと、まるで演劇の鬼。
個人的に、“厳しい”という言葉はむごさと愛情を含んでいるように捉えますが、それを体現しているのが、この三上先生ではないかと。“ドS”なんて変態じみた意味合いの言葉とは次元が違います。
三上のシゴキが昨今のテレビ的にNGだから再放送は無理だという人もいますが、ドラマの見方をロクに知らないような連中の冷やかしこそがテレビをダメにしているんだよね。
シゴキ→一時の辛さがあるからこそ、後のカタルシスに繋がるというのが分かんないのかな?
さらに、
無駄に胸元を開帳(笑)。
このサワ~ッとした胸毛も含めて、もはやセクシー→セクシャー→セクシェスト!
今、若い女子の間でオジサンブームが起きている!なんて謳い文句は都市伝説の煽りだけど、そんな女子供よ、今時にはいないであろうタイプの若林豪さんに萌えろ! 熱くなれ!
…と言いたいけど、まずは見る機会がなければ、それも無理か。
指を指して笑うような、嘲笑に近い面白さを求めて見るのも、きっかけとしてはアリかもしれませんが(不健全だけど)、何だかんだで3話くらい見ているうちに、気付けばのめり込んでいる=続きが気になるはずです。
それが大映ドラマの魅力であり、魔力なのです!