本放送から約20年(くらい?)。
再放送の度に1話を逃し、結局一度も観た事がなかったけど、ようやく観る機会に恵まれました、『もう誰も愛さない』。MXさんに感謝です。
現在、ようやく4話まで……しか観れてません。
つーかね~、俺ッチってば感情移入しちゃう方なので、辛い目に遭うキャラとか出てくると沈痛な気持ちになってしまい、それ故になかなか続きを正視できないんですよ(笑)。
本作でのそれは、山口智子さん演じる田代美幸ですね。
放送当時も話題になってましたが、1話における、のっけからのレイプシーンなんか真に迫りすぎて、スゲー鬱な気分になれるくらいの破壊力があります。初めて見たけど、目を背けたくなりますよね、アレ…。
他にも、主人に盲従するペットのごとく、卓也を信頼しきっている美幸の健気さとか、ホンッッット~に見ていて辛い。自分がどんな罪を被ろうと、卓也がいれば周囲の視線なんか気にならないとばかりに、卓也の前で明るく振る舞う姿が見るに耐えません。
山口智子さんは、本作あたりでブレイクしたんじゃなかったっけ? それもそのはずの力演ぶりで、色々と心を揺さぶられます…。
そーいや、美幸はあんな目に遭ったってのに、しょっちゅうホテルに行ってるんですよ、同じ1話の中で(笑)。
あれ以来、男性恐怖症に陥ってしまい……なんてのはありきたりで、卓也を信頼しているからこその行動なんだと思えば、美幸がそれだけ卓也に盲目的な愛情を寄せているんだと理解できる……はずです。
しかしホント、本作とか、同枠で放送されている大映ドラマとかと比べると、なんと現代のTVドラマの表現方法のヌルい事よ。
苦難を背負った主人公が登場するドラマなんて、最近だと芦田愛菜ちゃんのあのドラマくらいじゃない?
あの作品を見てガタガタうっせー事を言ってる連中ってのは、それだけ没入→感情移入しすぎている、つまり主人公が辛い目に遭っているのが見るに耐えないんじゃないかと。
って事は、ネット等で意地悪ばかりすると思われている現代の日本人も、きっと根は優しいんじゃないかと思い込みたくなりますね。んなこたねーか。