最近は専ら、TOKYO MXのドラマメモリーズ枠ネタばかりですが。
『花嫁衣装は誰が着る』は、その中でも最たる地味なドラマ、略して地味ドラ(←流行らねーよ)だと思ってたんですよ。
予備知識も皆無に近く、何が最終目的になっている話なのかも分かんなかったし。
まぁ、大映ドラマだからきっと面白いんだろうと思いながらも録画したものを観てみましたが……3話現在、やっぱり面白い。
千代が服飾デザイナーとして成就するのが最終目的……の話でいいのかな?
…なんだけど、ちょっと腑に落ちないというか、デザイナーになりたい動機や理由がイマイチ伝わりにくい。
幼少から旅館でこき使われていたけど、その多くは厨房やお使いのシーンばかり。例えば旅館の浴衣の手入れをしたり、針子のような仕事に楽しみを見出すようなシーンでもあれば、少しは違ったんでしょうがね。
憧ればかりで、資質もなければ大した努力もしていない(ように見える)んだから、チト現実逃避気味に思えます。
上京して有名デザイナー事務所に入ろうと思ったのも、友達が勤めているから感化されただけなんじゃない?と。入所できたのも運以外の何者でもなかったしね。
努力&忍耐の象徴たる主人公が多い大映ドラマですが、本作の千代に関しては、時の運が味方に付いているようで、あんま感情移入できません。
かと言って、千代の身に必要以上に(笑)降りかかる災難をザマー見ろとまでは思いませんがね。
世の全ての不幸を背負ったかのようなトラブル&アクシデントは、厄払いにでも行った方が良いんじゃないかと思うくらい。
さらに、大映ドラマにおける堀ちえみさんというだけでドジッ子要素も払拭できず(?)、事務所で服を作っている中で千代がお茶を持ってくるのを見ると、こぼしてしまうんじゃないかとハラハラします(笑)。
そんな本作ですが、個人的な見どころは松村雄基さん。
毎度お馴染みのルックス(つーか髪型)だから、ここでも大木大助=ワルキャラかと思いきや、ななんとアイドル歌手です。
その名も上月光……ここまで来ると、ミスマッチにも美徳すら生まれます(笑)。
♪アゲン、アゲン、アゲ~エ~エン♪の歌、CDになってないんですかねぇ?
しかしまぁ、底意地の悪いキャラの多い事よ。
人間なら誰しもが、少なからずもそんな感情を持っているものですが、本作を観ていると、ネチネチと意地悪をするのなら、いっそ殺しちゃった方がまだ潔いんじゃないかと思うくらい(笑)。
そんな意地悪キャラも、おそらく相応の報いを受ける事になるでしょうが、そこは因果応報&勧善懲悪、たとえ絵空事であっても罪には罰を与えて欲しいものです。
そんな感じで、意外と面白い『花嫁衣装は誰が着る』、今からでも遅くはないので観てみてみ~や。
このあたりの大映ドラマって、オープニングのキャスト表記に役名を載せてくんないんだよなぁ。
本気で調べればソッコーなんですが、あんまネットには頼りたくないので…。