観てきた、『獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ OF ミュージック』 | Joon's blog

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『獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ OF ミュージック』を観てきました。

スパ戦初のミュージカル!というのが売り文句のようですが、残念ながら本作をミュージカルとは呼べません。
出演者が歌うシーンもあるにはありますが、基本的には劇伴代わりに挿入歌が流れるだけのものです。
まぁ、ミュージカルというジャンルが好きだから本作も観る!と思う人は皆無でしょうが(笑)、その辺には過度な期待は禁物です。

近年では東映ヒーロー作品の第一人者となった(と思う)坂本浩一監督ですが、本作ではフラストレーションが溜まっている事でしょう。
例年の恒例通りですが……スパ戦は時間が短い! 
さすがに歌って・踊って・戦ってだけじゃ、いくらエンターテインメント要素をギュウ詰めしたとは言え、1本の劇場作品と呼ぶには物足りなさ過ぎです。もっと尺があれば深く描けたんじゃない?と思えるような要素が多すぎます。
併映の『ウィザード』と同じ尺だったら、今年に限っては確実に勝てただろうに…(笑)。

その際たるものがアーシー&レムネアのディノガールズ。
アクションばかりでキャラが薄いんですよ、勿体ない事に!
なので、目立つ活躍をしたのはアーシーを演じる佃井皆美さんですかね、この人のスペックの高さには驚愕です。
東映ヒーロー作品において、爆発を背にしてこちら(=カメラ)側に跳び蹴りをするカットは山ほどありますが、顔出しの、しかも女幹部がそれを決めてくるのは史上初じゃないでしょうか? 人見早苗さんに次いで、この人になら顔を蹴られてもいいと思える女優さんにランク入りです(笑)。
ドジちゃん役で必要以上の力演(笑)を見せてくれた桃瀬美咲さんにも期待してたんだけど、出番が少ないよぉ…。
『ゴーバスターズ』のDVDはディレクターズカット版も収録されていたので、本作も劇場版ではカットされたシーンを30分くらい復活させて、この2人が人間に化けるシーンとか追加して欲しいなー。撮ってなければ再撮影でヨロシク!

そして個人的に困ったのは、中村静香さんの起用。
あまり長い時間見ていると本気で好きになりそうなので、なるべく視界に入れないようにしていたんですが……俺ッチの目に狂いはなかったんですが、それ故に! ダイゴとイチャつくシーンが多すぎるのが耐えられないっ!
…それはともかく、中村さん演じる美琴=Meekoは主に歌手活動をしているアイドルで、その歌声にファンは魅了されているとの事ですが、惹き付けられるのはそれだけじゃないよね(笑)。
いわゆる“絶対領域”&オイルの洗礼も受けたし、坂本作品のヒロインとしては合格じゃないでしょうか(笑)。

…ここまで綴っておいて、我ながらヒロインしか見てないなぁと(笑)。
男はカッコ良く&女はセクシーに!というのが坂本監督のモットーかどうかは分かりませんが、同世代のオッサンとしては、前者は不可欠&後者は大切(笑)。
同じスケベ心を持っているものの、サラッと健康的に(?)描く坂本監督とは逆に、荒川稔久の場合は近年の薄気味悪いライトノベルよろしくムッツリスケベな感じ。もう荒川は東映ヒーローを卒業して、深夜アニメにでも行って欲しい。