観てます、『警部補 矢部謙三2』 | Joon's blog

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何故に今?と思う人も多そうな中、始まりました『警部補 矢部謙三2』。

とりあえず1話は観たんですが……正直ね~、前作のレギュラーがバッサバッサと斬り捨てられているのが残念すぎなんですよ。『TRICK』の続編ではなく『警部補 矢部謙三』としての続編だってのにさー。
貫地谷しほりさん、原幹恵さん、渡洋史さん、団時朗さんetc…。特に貫地谷さんについては、個人的にコメディエンヌとしての魅力を感じ始めていたのに、本気で残念。

…とまぁ、上っ面の見どころが薄くなってしまったとは言え、肝心のドラマ本編は相変わらずの調子で面白い。
世渡り上手な上に強運の持ち主なんだから、俺ッチにもそれらの要素を分け与えて欲しいですよ(笑)。ああいう、楽して出世できる人になりたいなぁ……できないか。
そんな矢部のヘタレっぷりは前作以上にパワーアップ(?)し、ついには小学生の未来に助けを求めるようになってしまったんだから、そろそろ秋葉も見切りを付けた方がいいんじゃない(笑)?

この未来を演じる畠山彩奈ちゃん、可愛いだけでなく芸も達者。
絶対に知らないだろうに、「大橋巨泉か!」なんて台詞も難なくこなしちゃうんだから大したものです(笑)。
キュアハートに変身する生徒会長と名前が似ている(←最近気付いた)子の登場以来、子役のハードルが上がったのは分かるんだけど、ああいった落ち着きのある立ち居振る舞いができる子が意外にも多いんだから、ある意味コワいね。

スピンオフ作品とは言え、なにしろ元が『TRICK』ですから、相変わらず小ネタ満載で、それが魅力。
特に背景や小道具は、『TRICK』を含めた、過去に登場したものと関連性を持たせるような物ばかりで、一画面の中の情報量が必要以上に多い(笑)。
本作をまるっと100%楽しむには、録画して一時停止をするのが必然的に大前提。リアルタイムで観るのが虚しくなるね…。

1話こっきりで、その回のキーパーソンでしかない役にも、付加価値を設けるのがこのシリーズのキャスティングの妙で、歪んだ愛に溢れてます(笑)。
出演者の過去の仕事を肯定した上でのキャスティングというか、完全にアテ書きですよ(笑)。
「土曜の夜は~?」
「目覚めよ、その魂…!」
まぁ……秋本奈緒美さんと賀集利樹さんですよね。
昔のものとはいえ、他の局や興行会社のネタを盛り込んでも良しとする東宝&テレ朝の懐の深さには感心するね…。

そしてそして!
『矢部』をやるという事は、まさか……と予想&期待していましたが、的中!
劇場版『TRICK』、来年公開! っしゃあ!
ただ、今作で完結ってのが残念…。
わざわざ“完結”と銘打ちせず、数年置いてから作った際に“○年ぶりに復活!”とやる方が安泰だと思うんだけどなぁ。
…でもまぁ、とにかく期待してるぜっ。
できればTVシリーズorスペシャルももう一回くらい頼むっ!