観てます、『ファイヤーレオン』 | Joon's blog

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

春の新番組の中の一つ、TOKYO MX局の『ファイヤーレオン』を観ました。
実写による変身ヒーローというからには、一応チェックしとかないとって事で。
『牙狼』は完全スルーですが(笑)。

一言で言うと、プロレスを題材にした変身ヒーローです。
まぁ、ウルトラマンも怪獣とのバトルは基本的に肉弾戦で、ある意味レスリングみたいなモンですがね。
プロレスヒーローというと
『プロレスの星 アステカイザー』まで遡りますが、近々同局で再放送される理由が分かります。あれはカイザー・インへのオマージュだったのかな、とか(笑)。

で、『ファイヤーレオン』の、とりあえず1話ですが……何コレ。
大マジでドラマを作っているつもりがあるのなら酷すぎですが、TVドラマとして確信犯的に、わざとやっているのであれば見方を変えないと(笑)。
そう思わせる要素の一つとして、画面下に出るテロップが、バラエティ番組のそれと同じようなノリなんだよね。

番組紹介ならまだしも、ドラマ本編で“主人公”“ヒロイン”って…。
ヒーロー系のみならず、これまで生きてきた中で鑑賞したTVドラマは多々ありますが、こんな珍奇な手法を見るのは初めてですよ(笑)。
さらに、ドラマの進行中、ロケ地で雪が降ってくるんですが、


旅番組とかのノリだよね、コリャ(笑)。
役者が真面目に芝居をしている最中なのに、こんなドラマに関係のないテロップを出すなんて、本来なら失礼極まりない話なんですが…。

脚本はもう少しどころか、かなり勉強して欲しいですね。
眩しそうなリアクションを既に取っているのに「何だ、この光はーっ!」とか、画を見れば一目瞭然な状況を、わざわざ台詞で言ってしまう。
状況説明が無駄に長かったり(バイオレスラーに関する説明をするシーン)、肝心な時に説明が少なかったり(ファイヤーレオンへの初変身シーン)、引っ掛かる点がチラホラ。
まぁ、まだ1話なので、今後どこまで成熟していくのやら。

肝心のアクションシーンもイマイチ。
レスラーという設定なんだから、プロレス復興の意味も含め、組んず解れつのレスリングをやって欲しいんですよ。
キン肉バスターよろしく、本作で発明された技を実際の試合で使えば、本作とプロレス界とのタイアップにもなると思うんだけどなぁ。
そのためにも、ファイヤーレオンやバイオレスラーのデザインをチャチなくらいにまで軽装化して、動きやすいスーツにしないと。
跳んだり跳ねたりのアクションは、スパ戦&ライダーに任せておけばいいのです。

キャストに関しては救いがあり(笑)、好感が持てる人が多いですね。
中でも、紗綾さんが幼馴染みという設定でのキャスティングが絶妙。
古臭い考え方ですが、幼馴染みというと、自分に最も近しい平凡な存在っつーイメージがあるんだよね。それが、スゲーカッコ良いor綺麗な人だったりすると現実味がなくなってしまう。
紗綾さんはスラッとしたモデル系とは遠い、程良いふっくら感があるせいか、背伸びしていない感がある。気取りのない、平凡っぽいところがナチュラルで良いのです。
なので、出番ガシガシ増やしてっ!

超神ネイガーが出てきたのもあるけど、本作は東京のご当地ヒーロー作品なんだと思い込めば楽しめそうかな?
コレに比べると、『琉神マブヤー』は実にしっかりと作られた作品だったんだなーと実感します。
ついでに言うと、ファイヤーレオンのマスクのデザイン、グリーンに塗り替えればマブヤーとクリソツな気が…。

ところで、本作に出ている三森すずこさんという人、ブシロードという会社に関連するコンテンツには必ず絡んでいるように見えますが、その頻度が高すぎじゃない?
強そうな苗字のあの人に追いつきそうなゴリ推し感が否めません。