観てキターッ、『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』 | Joon's blog

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『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』を観て、キターッ! 『バスターズ』との併映ですが…。


最近は若い(と思う)ファンに支持されている坂本浩一監督の作品だけあって、やっぱりアクションに関する力の入れ方が異常です。
相変わらずバイクがフツーに空飛んじゃうもんね(笑)。
フォーゼの背中のバーニアは、着地時の衝撃を和らげるようなイメージで使われる事が多いですが、これを昇華させたのがブラックナイト。起き上がる時だけでなく、吹き飛ばされ→ブレーキ→前宙→直立に至るカットでの、バーニアの使い方が見事。ガンダムでもないのにバーニアの話をするとは思わなかったけど(笑)、ああいう動きを見せるロボットアニメも少ないんじゃないかな。

アクションは最高だけど、今回はドラマがチト弱い気がします。
つーか、アクションシーンが多すぎるんですよ。


ついに機械とも友達になろうとする弦ちゃん。
が、XVⅡにあるであろう人間的な感情をあまり描かないままに、必死に説得する弦ちゃんには、ぶっちゃけ感情移入できません。こういうシチュエーションでは、どこかしら人間を模したルックスの物が対象であると良いんだけど…。なでしこだってそうだったじゃない。

メインのゲストは、『キューティーハニーTHE LIVE』に出演して以来、実に堂々としてきた感が漂う原幹恵さん。
ハッキリ言ってしまうと、クールビューティーを演じるにはチト苦しいですが、それでも体を張っての力演には無条件で拍手モノです。
あとはですねぇ……健全な男子であれば、もう後半の見どころは一点集中ですよ(笑)。
終盤、スローモーションでワイヤーによる宙返りのカットがあるんですが…。ギュウ詰めな上に、重力による重みを感じさせる……いやいやいや、これ以上は言わせないでくれっ!

観客が少々どよめいたのが、仮面ライダーウィザード。フォーゼを初めて見た時ほどの衝撃はありませんが(笑)、マントが印象的。
昔、『ブレイド』という洋画がありましたが、ロングコートの裾がヒラヒラ舞うアクションシーンがカッコ良かったのを思い出しました。それを模しているのかは知らないけど、TV版はどうなるのか楽しみです。
余談ながら、今回の映画で周囲の観客がどよめいたところ3ヶ所を紹介。
 ・バスターズがメタロイドにとどめを刺すシーン
 ・ウィザードの登場
 ・『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の予告(笑)

キョーダインだの、ホロスコープス全員集合だの、ウィザードのチョイ見せだのを見どころとして挙げている媒体が多いですが、それも確かにあるでしょう。
だが、しかし! 俺ッチ的な最大の見どころは……以下、ネタバレネタにつき、閲覧注意。
















かつて弦ちゃんと関わった人々、つまりTV版のゲストが勢揃いするところは、ストーリーと関係なく(笑)感泣モノですよ。
このシーンが始まった時、鵜坂律子(=梶原ひかりさん)、宇津木遥(=長澤奈央さん)、佐久間珠恵(=吉川まりあさん)、徳田弥生(=鈴木かすみさん)来い来いっと、ハラハラしながら観てたけど……キターッ!だよね(笑)。佐竹先生役の神保悟志さんまで出るのは驚きでしたが…。
TV版のゲストは、各エピソードのキーマン。エピソードが終わってしまえばもう出ない、いわば使い捨てに成り下がってしまうものだけど、『A to Z』同様、そんなキャラ達にも愛を注ぐ姿勢には誠意すら感じます。これぞ、一寸の虫にも五分の魂!
…あとは、弦ちゃんに大きな影響を及ぼした人(?)と関わりのある人の登場については、TV版の最終回を期待したいところですね。確か、昴星高校の美咲さんとか言いましたっけ…。